2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

非再販品の書店の流通

ところで、京都の紀伊國屋書店MOVIX店で500円DVDが1割引になっていることを教えてくれたのは、京都の三月書房の宍戸さんだった。それで過日、仕事がてら同店に立ち寄って『自転車泥棒』(コスミック出版)を購入したという次第。 ちなみに、紀伊…

(『自転車泥棒』)

過日、紀伊國屋書店MOVIX店で500円DVD『自転車泥棒』(ヴィットリオ・デ・シーカ監督、1948年製作)を1割引で購入した。帰宅後、深夜にヘッドホーンを付けて独りで観た。恥ずかしながら僕はこの映画を初めて観る。ケースのジャッケトには「父親…

10/30「朝日新聞」の書評への恣意的感想

いまさら言うべきほどのことでもないかも知れないが、短文の書評は書き出しの数行が命である。これはコラムにも共通する。今回は特にその点に注目して感想を述べてみよう。 ●『素数の音楽』(マーカス・デュ・ソートイ、新潮社)、書評者:渡辺政隆 「感動と…

yamさんへの応答

yamさんから10/27のコメント欄で、重要な問題提起をいただきましたので、本文で応答します。 yam 『まず質問と疑問を。 低正味、てのはなんでしょうか?つまらない質問で申し訳ない。 市場均衡価格、というのは本に限らずあるのでしょうか?(経済学のテキス…

leleさんへの応答

また「再販制論議」かぁとウンザリしている方は、いま暫くご容赦ください。 leleさんのコメントを転載 おふたり(葉っぱ64さんと黒猫房主のこと。転載者註)ように長い出版経験がないので、差し出がましいことはいえませんが、直感的に感じるのは、現在の…

ひつじ書房の松本さんへの応答

ひつじ書房の松本功さん(http://www.hituzi.co.jp/isao/)からコメントを頂戴しました。 # myougadani 『ひつじ書房の松本です。ご無沙汰しております。 再販制と委託制については、現在は、以前とは少しスタンスが変わりました。文化だから守らなければな…

『イヴの総て』

昨晩、500円DVDの『イヴの総て』(ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督、1950年製作)をジュンク堂書店で購入、早速観ました。DVDケースの惹句にある通り「スターの栄光と内幕を絶妙に描写した傑作」でした(画像は500円DVDとは別のメーカーのもの…

関連テーマ

昨日、<「カルチャー・レヴュー」http://kujronekob.exblog.jp/では、「再販制度を考える」の連続特集を企画しております。業界人を問わず、読者の方々からのご意見を広く募集しています(投稿は随時。もちろん匿名可です)。>というご案内を出しましたが…

再販制問題

葉っぱさんの10/23日付のブログ http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/20051023で、「再販制問題」を議論したのでこちらにも加筆、資料を付加してミラーサイトとして転載します。 なお「カルチャー・レヴュー」http://kujronekob.exblog.jp/では、「再販制度…

10/23「毎日新聞」の書評への恣意的感想

●『いろんな色のインクで』(丸谷才一、マガジンハウス)、書評者:鹿島茂 「至芸の語り口、全読書人に贈る書評集」と副題があるようだが、書評名人の書評集を、これまた書評名人の誉れ高い鹿島茂が書評しているのだから、僕のごときドラ猫などは畏れ多くて…

10/23「朝日新聞」の書評への恣意的感想

●『下流社会』(三浦展、光文社新書)、書評者:吉田司 吉田は、コンパクトにこの本のキーワードである「下流」とその周辺を扱った類書を紹介しつつ、今回の選挙で自民党が大量の若者票を獲得した理由として、「新しい農民」像の登場を示唆している。この「…

「書評」の書評

いぜん<「書評」の書評>という企画を「カルチャー・レヴュー」で提案して、広く募集したのだが、うまくいかなかった。それでこれから、できれば毎週の日曜日にはこのブログで黒猫房主による「書評」の感想を綴ってみようと思った。ちなみに「書評」の書評…

机の談から想い出話など

猿虎さんのブログで、屁爆弾さんが間違って僕をご召還いただいたので、参加/投企してコメントしました(笑)。そこで、さらにコメントに加筆して以下に認めます。http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20051020 僕はずいぶん以前(70年代)に、東京の茗荷谷の…

「公園の猫」撮影成功の談

昨日、仕事帰りに「りくろーおじさん」」のチーズケーキを買うために、いつもとは違う道を遠回りした。その途中の公園で、もしやと軽い期待をしていたのだが、黒猫ちゃんに出会ったのだ。 さっそく僕はデジカメを取り出す。最近は撮影チャンスを逃さないよう…

猫の残像?

今秋は、数年ぶりにアレルギー性鼻炎で悩まされている。とうとう堪えかねて病院に抗ヒスタミン剤を貰いにゆく。 その途中、マンション内に造ってある人工の川に、不思議なフォルムを発見したのだった。僕はすかさずそれをデジカメで収録した。右上の写真がそ…

日本出版学会関西部会 2005年度第4回<通算第37回>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ テーマ:「女ことば/男ことば」規範の形成 ---明治期若者向け雑誌から--- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■報告者:佐竹久仁子会員(大阪大学大学院生) ■日 時 :10月26日(水)18時30分〜20時30分 ■会 …

共謀罪に反対しよう!

「これは,犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案により新設されることとなる組織的な犯罪の共謀罪に関するものです。」という名目で今国会で可決しようとしている法案ですが、大いに拡大解釈される可…

「黒猫カレンダー」あれこれ

昨晩、お仕事繋がりでブックデザイナーのMさんに「黒猫カレンダー・プロジェクト」のことをメールしたところ、「Fitz君って人間みたいな顔つき@!@ ちぇえ、今うちのニャンは白黒なんじゃな。前のニャンは2匹黒だったのにぃ。」との返信を頂戴したという…

900のカウンターを自分で踏んじゃった!

最近「はてな」のモジュールを少し覚えたので、このブログにもカウンターを10月16日に付けて見ました。その動機は「黒猫カレンダー・プロジェクト」の周知度を知るためでありましたが、24時間単位でのカウンター数は300前後あることが分かり、我な…

黒猫振興会

「黒猫カレンダー・プロジェクト」の広報として、「黒猫」のキーワードでWebを検索してみると、ななんと〜「黒猫振興会」http://noir.blackcatclub.org/cat/blackcatclub.html という「黒猫」を慈しみ普及する会を見つけたのでありました。嬉しいではあーり…

竹内好の戦争責任論

そして竹内好じしんは、 思想のエネルギイ源として戦争責任に固執するものは鶴見俊輔だけでない。しかし、割合いからいえばそれは少数である。戦争責任を論ずるにしても、歴史の断罪として、あるいは告発として、あるいはせいぜいザンゲとしてあつかうものの…

丸山真男の戦争責任論

また竹内好の「戦争責任について」から丸山真男の戦争責任論を孫引きすると、 ……丸山真男が、戦争責任論の方法論について感想を述べ、その中にヤスパースの罪の分類を、全部に賛成ではないと断って引用した。(……)丸山の問題整理の方法についての提案も、今…

鶴見俊輔の戦争責任論

仲正昌樹は、『日本とドイツ 二つの戦後思想』(光文社新書)の第一章で日本とドイツの「戦争責任」を比較しながら、日本の戦後の戦争責任論が混乱しているのは、ヤスパースが分析した四分類(刑法上の罪、政治上の罪、道徳上の罪、形而上の罪)のような筋道…

「普遍的責任論」の強度

う〜む。なんとか「哲学的腹ぺこ塾」の報告を終えた。 僕のレジュメ以外に参考資料として配布した、鶴見俊輔「戦争責任の問題」(『鶴見俊輔集9 方法としてのアナキズム』 p168〜p172、筑摩書房)、竹内好「戦争責任について」(『日本とアジア』p230〜237…

黒猫カレンダー・プロジェクト始動

<黒猫カレンダー・プロジェクト始動>のバナーをタイトルに貼りましたので、クリックしてみてください。みなさんからの「黒猫」の投稿写真を募ります。

第58回『哲学的腹ぺこ塾』

■日 時:05年10月16日(日)午後2時より5時まで。 ■テキスト 斎藤純一「政治的責任の二つの位相」、青山治城「戦争と責任」(共に『「戦争責任と「われわれ』所収、ナカニシヤ出版)、ヤスパース『戦争の罪を問う』(平凡社ライブラリー) ■参考文献 丸山…

ジャンケンの勝率の正解

昨日、「マイブーム」で書いたジャンケンの勝率に関する記述に関して、くだんの数学のK先生に添削をお願いしたら、下記のような解答を頂戴しましたので、転載いたします。★解答文★ これ間違ってます。それに何が書かれているのかよく理解できない。 おそら…

マイブーム

最近はデザイナーのN女王様とジャンケンで愉しんでいる。丁半博打は50%の確率だが、ジャンケンはグー・チョキ・パーの三通りなので勝率は3割というのは間違い。プレイヤーにおいての勝率はつねに/すでに「勝つか負けるか」の50%の確率なのだ(数学…

黒猫カレンダー・プロジェクト

この時期になると、書店ではカレンダーフェアが花盛りですなぁ。黒猫房主は例によって猫カレンダーを物色していたのだが、なかなかいいものがない。この手のカレンダーは外国製のものにステキなものが多いですねぇ。 そこで、ふとひらめいた。来年の秋に向け…

POPのお話

双風亭日乗の亭主さんによる、カバーや帯、POPのことについての裏話が面白い。http://d.hatena.ne.jp/lelele/20051012 ご同慶の至りですなぁ。 黒猫房主も、今週は新聞書評を葉書大に縮小して色紙の台紙に貼った簡易のPOPを配布して廻った。店員さんのなかに…