思想系

「デカルト的自己」とは?

「不連続な読書日記」で中原紀生さんが、「デカルト的自己」の省察を展開されている。その3回目で、永井均のかんがえる<この私>とデカルトとの関係にちょっと触れている。→ http://d.hatena.ne.jp/orion-n/20061009そこで少しコメントしてみるが、その前…

「哲学的腹ぺこ塾」のレジュメをアップしました。

最後の親鸞 (ちくま学芸文庫)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2002/09/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (44件) を見るさる6月4日の「哲学的腹ぺこ塾」では、吉本隆明の『最後の親鸞』をテキストに読書会を…

第22回DPI日本会議全国集会・大阪大会

日時:2006年6月11日(日)10:00〜16:30(分科会は13:30〜16:30) 会場: 国際障害者交流センター ビッグ・アイ(大阪府堺市)DPI総会「生命倫理」 特別分科会「いのちの重さを問う」シンポジウム ――生まれる権利そして生きつづけるための思想――<趣旨>…

共謀罪反対!

◎5月19日(金)に共謀罪を衆院法務委員会で強行採決しようという動きが強まっていますが、もし強行採決された場合は、下記のように衆議院議員面会所で緊急集会を行いますが、強行採決できない状況をつくることが一番重要です。みんなの力で強行採決をさせな…

「臓器移植法」改定を考える連続市民シンポジウム 第1回

脳損傷患者をめぐる救急医療とその後の機能回復――臓器提供者を増やす前に―― 講演 : 山口研一郎 ・ 紙屋克子日時:2006年5月21日(日) 12:30PM〜16:30PM 会場:カメリアプラザ9F商工情報センター・ビジネスホール(亀戸) 会費:1…

研究集会<死の法>

立岩真也さんからの集会のご案内を転載します。 研究集会<死の法> ――尊厳死法案の検証―― ◆主催:安楽死・尊厳死法制化を阻止する会+良い死!研究会 ◆2006/03/25(土) 12:30〜17:00 (開場12:00) ◆場所:国民生活センター1階大会議室 JR・京浜急行 品…

「希望の国家論」というトークセッション①

3月11日のトークセッション「立岩振一郎×稲葉振一郎」のことを書かなくてはと思いながら、多忙に逐われてなんとなく時が過ぎてゆく。 それで、葉っぱ64さんの素早いリポート(http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/20060312)をお読みください(コメン…

骨太な新書をお届け

岩波新書がリニュアールして、4月から刊行されるそうだ。 elieliさんのブログより転載させていただく。 新赤版が1,000点突破!デザインを改め、話題の新書、 骨太な新書をお届け。 (略)<第1回配本ラインナップ>(4月20日刊行予定)「世界共和国へー資…

「繰り返される薬害の連鎖を断ち切るために」シンポ

以下は、MLより要約して転載します。 薬害イレッサ訴訟と連絡を取り合っている薬害肝炎訴訟が、20日大阪地裁、22日福岡地裁で結審を迎えます。20日の結審後に肝炎弁護団がシンポを企画していますので,ご案内させて頂きます。 結審と「週刊金曜日」…

トークセッション「立岩真也×稲葉振一郎」最新情報

立岩さんらの対談の要領が事前に、NHK出版の編集担当者から案内がありましたので、早速みなさんにお知らせいたします。 僕はすでにチケットはゲットし、知人・友人たちに告知しました。★トークセッション★ 「希望の国家論――立岩真也×稲葉振一郎」 ■日時:…

ジェンダー・フリーについて

10/24のエントリーに対して、鈴木薫さんが丁寧なコメントをカキコしてくれたので、本文にて転載する。 #鈴木薫さん(鈴木さんのブログ→http://kaorusz.exblog.jp/) 黒猫さん、素早い対応ありがとうございます。「研究者」や「学問」を特権化しているように…

対談:稲葉振一郎×立岩真也

立岩真也さんのWebの掲載(http://www.arsvi.com/)によると、2006年3月11日(土)13:00より阪急梅田駅「阪急ターミナルスクエア」17階(大阪・共催:紀伊国屋書店)で、トークセッションが行われるそうだ。 稲葉振一郎氏のブログではまだ告知されていない…

ジェンダー・フリーって?〜東京都へ抗議

1/11のエントリーに対する、鈴木薫さんのコメント欄で紹介されている毎日新聞記事を下記に引用する。 ジェンダー・フリー問題:都「女性学の権威」、上野千鶴子さんの講演を拒否 ◇用語など使うかも… 「見解合わない」理由に拒否−−国分寺市委託 東京都国分寺…

●●第60回「哲学的腹ぺこ塾」の案内●●

http://homepage3.nifty.com/luna-sy/harapeko.html ■日 時:2006年01月29日(日)午後1時より。 夕方より黒猫房主拙宅にて新年会(忘年会のみの参加も可) ■テキスト:ベンヤミン『歴史哲学テーゼ』(岩波現代文庫ほか)■参考文献:今村仁司『ベンヤミンの…

他者の歓待〜銭湯民主主義

正月の6日と7日の朝日新聞夕刊(にっぽんの知恵/新春スペシャル)で、鶴見俊輔・高田公理・熊谷真菜の三氏による座談会が掲載されている。 そこでは「銭湯」の効用について三者が歓談しているのだが、銭湯と民主主義の相関に関しては、鶴見の持論である「…

「他者の歓待」〜おおや先生からの宿題1

おおやにきさんからTBがあり(無視されると思っていた)、しかもながながと批判と判例等の法学の知識を頂戴したが、法哲学者からこうしてWebで応答して貰えるというのは「思想的立場」は違っても、ありがたいもので勉強になるなあ。 さらに言えば、とにか…

反戦ビラ訴訟2

モジモジさんから(http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20051221 )12/21の僕のエントリーに異論/批判を頂戴した。モジモジさんとは方向性において大きくは違っていないと勝手に思っているので、友好的に議論したいと思っている。 モジモジさんの主要な論点は…

反戦ビラ訴訟

★追加記述★12/22に、論旨をより明確にするために若干の加筆をしましたが、主張内容に変更はありません。 本日は23日の休日を振り替えて朝からWebサイトを読んでいる。それはいぜんに稲葉振一郎さんのブログで言及されていた「おおやにき」さんこと法哲学者の…

新刊案内

久方ぶりに知人の編集者より案内が届く。制作・編集に3年近くを費やした本で、徹底的にこだわって作った自信作だそうです。 ■新泉社担当編集より 編集、制作に2年以上の歳月を費やしましたが、いよいよ出版の運びとなりました。レイラ・ザーナという1人の…

偽装事件

12月14日は仕事を休んで、9時半から構造計算偽装事件の国会証人喚問放映を注視していた。故あって僕も2年前10月に共同住宅を購入した身なので人ごとではないが、いまのところ自治会からの動きはない。いちおう僕の共同住宅は大手ゼネコンによる施工なの…

速報! 関西でのトークセッション

12月13日付けの稲葉振一郎さんのブログによれば、立岩真也さんとのトークセッションが関西で実現するようです。麗しいことです。http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20051213 たぶん稲葉さんがNHK出版に掛け合ってくれたのでしょう。有り難い。 開催…

東京高裁の反戦ビラ配布有罪判決に抗議しよう!

昨日(12/09)のWeb版朝日新聞によれば、 東京都立川市の防衛庁宿舎で、自衛隊のイラク派遣に反対するビラをまいて住居侵入罪に問われ、一審で無罪となった市民団体「立川自衛隊監視テント村」のメンバー3人の控訴審判決が9日、東京高裁であった。中川武隆…

第59回『哲学的腹ぺこ塾』

■ 日 時:05年12月10日(土)午後1時より4時まで。その後、忘年会。 ■ テキスト:ホルクハイマー/アドルノの『啓蒙の弁証法』(岩波書店) ■ 参考文献:細見和之『アドルノ』(「現代思想の冒険者たち」シリーズ、講談社) カント『啓蒙とは何か』(岩波…

トークイベント企画の申込み

昨日、トークイベントの会場探しを呼びかけたところ、早速に応答があって反応がよいこと、それからトークイベントへの潜在的需要が高いことがわかった。それで昨日のお昼過ぎに稲葉さんに長時間対談の申込みと、単刀直入に謝礼金(交通費)等の条件の問い合…

トークイベント

先ほど、ひさかたぶりに社会倫理学者の稲葉振一郎さんのブログをみる。 この間、東京で稲葉振一郎さんと立岩真也さんが書店でのトークイベントシリーズをNHK出版の本造りのためにやっているのは知っていたが、関西在住の身としては参加が叶わない。ところ…

上野博正さんの想い出

いぜんに書いたことのある、故上野博正さんの想い出を一昨日(11/22)のエントリーに引き続いて、加筆修正のうえ転載します。この想い出を書く契機を与えてくれたのはTさんとの掲示板での論争だった。そのTさんの筋違いからの上野さんへの人格攻撃があった…

黒川創〜鶴見俊輔〜大江健三郎

黒川創さんの新刊『明るい夜』(文芸春秋)のことが「読売新聞」(05.11.21 http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20051121bk11.htm)で紹介されている。 僕は黒川氏に一度だけ会って簡単な挨拶をしたことがある。それは僕が勝手に私淑していた、故上野博正さ…

情報・憩い・微睡みの空間としての図書館

いぜん黒猫房主が「La Vue」紙(http://homepage3.nifty.com/luna-sy/lavue.html)を発行していた頃、O市の中央図書館の情報コーナーに本紙を置かせて貰っていた。それ以外にも市内の他の図書館への配布も窓口として受けてくれていたが(その後、その窓口サ…

神戸学生青年センターからの転載

(財)神戸学生青年センター・メールニュース号・55号 2005年11月10日(木)/発行人・飛田雄一(ひだ ゆういち) 〒657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1 TEL 078-851-2760 FAX 821-5878 E-mail info@ksyc.jp URL http://www.ksyc.jp ●神戸でのお泊りは…

「新自由主義」批判

出版物の「再販制」問題は、撤廃されても相対的には消費者被害の少ない問題ですが、この間の「規制撤廃」「既得権批判」というのは、新自由主義という「市場万能主義」の潮流によって合唱されているのであって、「存在の保証」として保護されるべき人々への…