2005-10-18から1日間の記事一覧

竹内好の戦争責任論

そして竹内好じしんは、 思想のエネルギイ源として戦争責任に固執するものは鶴見俊輔だけでない。しかし、割合いからいえばそれは少数である。戦争責任を論ずるにしても、歴史の断罪として、あるいは告発として、あるいはせいぜいザンゲとしてあつかうものの…

丸山真男の戦争責任論

また竹内好の「戦争責任について」から丸山真男の戦争責任論を孫引きすると、 ……丸山真男が、戦争責任論の方法論について感想を述べ、その中にヤスパースの罪の分類を、全部に賛成ではないと断って引用した。(……)丸山の問題整理の方法についての提案も、今…

鶴見俊輔の戦争責任論

仲正昌樹は、『日本とドイツ 二つの戦後思想』(光文社新書)の第一章で日本とドイツの「戦争責任」を比較しながら、日本の戦後の戦争責任論が混乱しているのは、ヤスパースが分析した四分類(刑法上の罪、政治上の罪、道徳上の罪、形而上の罪)のような筋道…