本屋の談

怪我の功名?

このところ取引先の仕事が増えたと思ったら減ったりで、昨年同様の売上を確保できればよいのだが、まあそれはさておき。笑い話を一席ご披露する。過日出かける前の髭剃りを失敗して、こめかみあたりで出血してしまった。その血止め処理をして、いつものよう…

コンビニで古本販売

本日、たまたま旧松坂屋百貨店天満橋店の地下街にあるコンビニ「アンスリー」(京阪電鉄系のCVS)で、再生した古本を「ユース本」(usedだが正しいと思うが)と称して一律価格105円(税込)で文庫を売っているのを目撃した。 いわゆる「新古書業界」とし…

新規開店やら増床やら、閉店やら……

先週、ジュンク堂書店三宮店の旧知の某氏と同店の増床時期の話をしている際に、オフレコだよと耳打ちされた新潟店開店の話が、その翌日に「新文化」のWebに早速掲載されているので、いまさらオフレコでもないので解禁(苦笑)。 来春、JR新潟駅南口の商業ビ…

アマゾンのAMPの値付けの不思議?

久方ぶりのエントリーです。ひつじ書房さんがブログで 「アマゾンのユーズドブックにご用心」と題して「アマゾン・マーケット・プレイス(AMP)」のユーズド商品の値付けに対して疑義を書かれています(http://d.hatena.ne.jp/myougadani/20060417)。 ま…

最近、どこで本を買う?

「H O T W I R E D J A P A N」のwebvoteコーナーで、いとう せいこうがアンケートしている。 テーマは、「最近、どこで本を買う?」なのだが、いとう自身は「本のことなんですが、ウェブ上で注文する習慣がついてしまい、めっきり書店に行かなくなりました…

「人文書棚つくり勉強会」構想

京阪神の人文書担当者を集めて、情報交換と実践的な棚つくりのための定期的な勉強会を構想しています。メンバーは書店人と版元(営業・編集者)ですが、講師に著者や読者も招聘して棚に反映できるようにしたいと思っています。すでに京都のR出版のT氏や一…

紀伊國屋書店+ふるほん文庫、大阪で展開

紀伊國屋書店梅田本店と本町店は、ふるほん文庫やさんが提供する絶版・品切れ文庫のベストセレクションフェアをそれぞれ開催するそうだ。■期間:梅田本店=2月16〜28日 本町店=3月13〜25日 両店ともに、1万冊(1点1冊)という規模のフェアで、これまで紀伊…

書店もChristmas気分

というこで、右上の画像はジュンク堂書店梅田店(ヒルトンプラザイースト5F)のクリスマスフェアです。棚上の大きなPOPにはムーミン谷の仲間たち三体が展示されていますが、これは僕が持参したものです。 今年はムーミン誕生60周年だそうで、その記念の…

世間はChristmas気分

先週、旭屋書店なんばCity店に建築ペーパークラフトフェア用の仕上見本を持参して設営した。この大型見本は、30㎝×25㎝×23㎝(高さ)のサイズで、デザイナーのN女王様が一週間かけて仕上げた力作なのだ。ぜひ同店にお越しの際には、建築書コーナーに…

ブックファースト京都店の展示

金曜日は、ジュンク堂書店梅田店から高槻の大垣書店、紀伊國屋書店、JR京都の旭屋書店、アバンティBCと経て、夜の6時半頃に河原町通りのブックファースト京都店に辿り着く。 担当のYさんが休憩中だというので、その合間に持参した集文社のクリスマス用のペ…

続・仕上見本配り

本日は、梅田から西宮、三宮と、先にも書いたクリスマス用の集文社のペーパークラフトの仕上見本を配布すると同時に、正月用のクラフトの促進受注にも勤しんだ。 ジュンク堂書店三宮店には同社の展示専用ラックがあるので、それなりに飾り付けをしてきた。と…

「本屋という快楽」

ジュンク堂書店池袋店の副店長・福嶋聡さんのブログ「本屋という快楽」(http://recre.boxerblog.com/akira_fukushima/2005/11/post_81f5.html)において、「読者という他者」のテーマで図書館と書店のことを書いているので下記に部分引用する。 無論、「他…

ペーパークラフト作りに勤しむ週末

クリスマスのミニフェア用に、集文社のペーパークラフトを書店促進。その展示用の仕上がり見本をstudio Fitz(黒猫房)のデザイナー・N女王様に作って貰っていますが、メインのクラフトは「ヒイラギリース」です。但し、N女王様は同じものをたくさん作って…

元BOOKOFF店長への質問と回答

「難儀日記@エホンバタケ」のエントリーが面白いので、取り急ぎ下記に引用します。ネタ元の「元BOOKOFF店長への質問と回答」は、もっと面白いですね! ぜひお読みください。→http://nuruwota.blog4.fc2.com/blog-entry-799.html ■元BOOKOFF店長への質問と回…

双風舎の新刊2点売行好調

先週届いた、業界紙「新文化」2621号の「週刊ジャンル別ベストセラー」によれば、 三省堂書店神田本店の「社会・人文]で『限界の思考』が2位、『デリダの遺言』が3位、同時期に発売されたNHK出版の『マルチチュード 下』が11位(「上」が先に出ないの…

Web書店の隆盛

今日届いた、業界紙「新文化」2621号に草思社の年間売上ランキングが掲載されている。それを見ると、 1位(前年4位)セブンアンドワイ 2位(前年1位)ブックサービス 3位(前年2位)紀伊國屋書店新宿本店 4位(前年14位)楽天ブックス 5位(前年6位…

ジュンク堂書店梅田店(大阪駅前)

ジュンク堂書店大阪駅前店が300坪で、11月11日11時11分に開店。 1のぞろ目で開店日・開店時間をセットしたのは、社長室長Oさんのアイディアだろうか(笑)。Oさんは元落研で、現在でも業界の内輪で時々落語をお披露目している。僕も一昨年、難…

「2005年 ひつじ書房 書籍編集コーディネイター見習い(社員)募集」のお知らせを転載します。出版人を目指す方は、チャレンジしてみては如何でしょうか?

書籍編集の手伝いというのは、アシスタント的な仕事もありますが、編集自体の仕事もあります。でも、それだけではありません。ひつじ書房の株主の方にニュースレターを送ったりともう少し全体的な仕事です。ゆくゆくは、出版ファンドを作ったり、ひつじ書房…

■書皮友好協会全国大会■

■会期 : 2005年11月12日(土)〜13日(日) ■会場 : <パレス神戸> http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~palace/ 神戸市中央区下山手通5-1-16 電話078−371−7800 ◆会費 : 宿泊・宴会・・・12,000円(朝食不要者はマイナス800円) *宴会のみ・・…

装幀展のご案内

■林哲夫装幀展 自作回顧と装幀本コレクション■ ■日時 : 10月 28日(土)〜11月 6日(火) 12:00〜16:00 ■会場 : 京都パラダイス(山崎書店2階) 電話075−762−0249 606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町91−18 http://web.kyoto-inet.or.jp/pe…

日本出版学会関西部会 2005年度第4回<通算第37回>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ テーマ:「女ことば/男ことば」規範の形成 ---明治期若者向け雑誌から--- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■報告者:佐竹久仁子会員(大阪大学大学院生) ■日 時 :10月26日(水)18時30分〜20時30分 ■会 …

POPのお話

双風亭日乗の亭主さんによる、カバーや帯、POPのことについての裏話が面白い。http://d.hatena.ne.jp/lelele/20051012 ご同慶の至りですなぁ。 黒猫房主も、今週は新聞書評を葉書大に縮小して色紙の台紙に貼った簡易のPOPを配布して廻った。店員さんのなかに…

ヴィレッジヴァンガード

久しぶりにヴィレッジヴァンガード・アメリカ村店(VV)に訪問する。このところ電話してもバイヤーのY氏が不在でご無沙汰になっていた。Y氏は大阪市内のエリアマネジャーもされているので、他の店舗へ行ったりと多忙なのであった。今日もY氏は不在で今…

古書店巡り

「国際シンポジウム」の内容は後ほどアップするが、その前にシンポジウムの帰りにの天神橋筋の古書店を久方ぶりに巡ったので、そのことを記しておく。 今回は、扇町の天四文庫から矢野書房、天牛書店と巡って、最後の天牛書店で数点購入する。平凡社の「日本…

『カバー、おかけしますか?』が届く

今夕、注文していた『カバー、おかけしますか?』(出版ニュース社)が届く。なかなかの力作ですねぇ。(右上の画像は、20回受賞の京都・文祥堂書店のカバー) 書皮(カバー)の写真を見ながら懐くかしく思ったり、こんなデザインだったけ? と記憶を巡ら…

本と本屋の特集

滅多に買わない「Meets Regional」の11月号(209)が、「街の人はみんな本好きだった。」という特集をしているので、思わず買ってしまった。 なかなかよく書店(新刊・古書)等を取材していますので、ご覧あれ、かしこ。 とくに古書店の取材がなかなか…

今どきの学校の先生もたいへんだなぁ〜。

先日、旭屋書店天王寺Mio店さんに販促訪問した際に知ったお話。 数ヶ月前から、人文書コーナーで見慣れない40歳前後の落ち着いた雰囲気の女性が棚チェックや補充をしているので、新任の係長かと思って他の女性店員にそれとなく聞いてみる、な〜んと、学校の…

『ブックカフェ店主になる!〜ブックカフェを開業するためのアイデアとノウハウ』(メタローグ刊)

という本があるのを、「ウラゲツ☆ブログ」で知った。 目次を見ると、実際に営業している十数軒のブックカフェが紹介されており、僕が知っているブックカフェをもあった。そのカフェの中でとくに興味深いのは、僕とご同業の門田克彦さんが経営している「よる…

書店街の変遷

ある版元の営業便りに寄稿する予定だった原稿を下記に再録します。実際に掲載されたのは別に書いた原稿ですが、せっかくなので再録しておきます。私が東京の版元から京都に出張で初めて訪れたのは80年代。その当時は、まだまだ本がよく読まれ売れていた時代…

「人文道場」だって、面白そう。

<「本]のメルマガ vol.226>で編集同人の五月さんが「人文道場」のレビューをしているので、下記に引用します。(全文はこちら http://urag.exblog.jp/2268273/) 「人文書って難しそう」「本当に面白い?」という疑心暗鬼に囚われている読者のために、「…