鶴見俊輔の談

「われわれ」の脱構築

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 さて、12/29の<まなびほぐす〜「われわれ」の脱構築>のエントリーに対して、kurahitoさんがブックマークのコメントとして 鶴見俊輔とアンラーン。腹芸というのは不随意筋の作用だろうか…

まなびほぐす〜「われわれ」の脱構築

戦前、私はニューヨークでヘレンケラーに会った。私が大学生であると知ると、「私は大学でたくさんのことをまなんだが、そのあとたくさん、まなびほぐさなけれなばならなかった」といった。まなぶ(ラーン)、後にまなびほぐす(アンラーン)。「アンラーン…

他者の歓待〜銭湯民主主義

正月の6日と7日の朝日新聞夕刊(にっぽんの知恵/新春スペシャル)で、鶴見俊輔・高田公理・熊谷真菜の三氏による座談会が掲載されている。 そこでは「銭湯」の効用について三者が歓談しているのだが、銭湯と民主主義の相関に関しては、鶴見の持論である「…

鶴見発言のビデオ・クリップ

昨晩眠れないので机周りを整理したりしていると、昔々に黒猫房主がリポートしたレジュメが出てきたので、お披露目しておく。■NHK教育TV<未来潮流>「哲学者・鶴見俊輔が語る日本人は何を捨ててきたのか」を観ることからかんがえはじめる<個人>とは?…

黒川創〜鶴見俊輔〜大江健三郎

黒川創さんの新刊『明るい夜』(文芸春秋)のことが「読売新聞」(05.11.21 http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20051121bk11.htm)で紹介されている。 僕は黒川氏に一度だけ会って簡単な挨拶をしたことがある。それは僕が勝手に私淑していた、故上野博正さ…

鶴見俊輔の戦争責任論

仲正昌樹は、『日本とドイツ 二つの戦後思想』(光文社新書)の第一章で日本とドイツの「戦争責任」を比較しながら、日本の戦後の戦争責任論が混乱しているのは、ヤスパースが分析した四分類(刑法上の罪、政治上の罪、道徳上の罪、形而上の罪)のような筋道…

「鶴見俊輔論」の続編として

http://blog.livedoor.jp/pipihime/archives/50075074.html <原田さんがここで指摘されている「時間感覚」、「日付のある判断」、「過去がいつまでも決済できないものとして現在を呪縛する」ということがらは、戦争責任・戦後補償問題を考える大きなヒント…

pipi姫さまが<「時間とあいまい」…鶴見俊輔論>で、

鶴見の言い淀みと曖昧さについてを書いています(http://blog.livedoor.jp/pipihime/archives/50075074.html)>。興味深い論考なので黒猫房主も少しコメントしましたが、それを再録補正します。 なんかタイムリーですね(微笑)。『戦争の遺したもの』を再…