書評の談

今週の本棚:養老孟司・評 『医者、用水路を拓く…』=中村哲・著

1月6日の毎日新聞の書評で、いつになく(?)養老孟司が熱い! やっぱり中村哲さんは凄いパワーの持ち主だと再確認した。 最初にお会いしたとき、なぜアフガニスタンに行ったのか、教えてくれた。モンシロチョウの起源が、あのあたりにあると考えたという。…

ヒントブックスさんのメルマガより転載。

■「最近、おもしろかった本」 [投稿] 少し長いですが、おつきあいください。 『母よ!殺すな』 横塚晃一著 生活書院 2007年9月/発行 2625円 復刊されていたのをネットで見つけ、びっくりしました。20年以上? も前に読んだ記憶があります。 進学で神戸に…

「キャラ」と「萌え」の考察④

コメント欄での応答がながくなっているので本文にて再録し、併せて黒猫房主の応答を書きます。 #鈴木薫さん 黒猫さん、交通整理ありがとう。「亜人間」の話からしましょうか。今そっちの方が興味あるから。葉っぱ64さん、アレはトムじゃなく、雑誌は「文…

「キャラ」と「萌え」の考察③

「キャラ」と「萌え」の考察②への応答が続いていますので、引き続き3回目として再録と僕の感想をあらたに書きました。 #葉っぱ64さんhttp://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/ 鈴木さん、この実話を興味深く拝見しました。→http://d.hatena.ne.jp/kuronekobous…

「キャラ」と「萌え」の考察②

「カルチャー・レヴュー」寄稿者の鈴木薫さんからコメントを頂戴しましたので、本文にも再録します。鈴木さんは僕とは同世代ですが、「コミケ」にも出店されています。 #鈴木薫さんhttp://kaorusz.exblog.jp/ 鈴木薫です。ロムはしていたのですが、書くなら…

「キャラ」と「萌え」の考察①

11/232005-11-23 - シャ ノワール カフェ別館の『テヅカ・イズ・デッド―ひらかれたマンガ表現論へ』伊藤剛、NTT出版)[掲載]2005年11月13日[評者]中条省平http://book.asahi.com/review/TKY200511150265.htmlへの黒猫房主の「恣意的感想」に対して、<萌…

「朝日新聞」の書評への恣意的感想

●『テヅカ・イズ・デッド―ひらかれたマンガ表現論へ』伊藤剛、NTT出版)[掲載]2005年11月13日[評者]中条省平http://book.asahi.com/review/TKY200511150265.html1953年生まれの僕らは(『ぼくら』という月刊漫画誌もあったよね)、TVの誕生とともに漫画…

中原さんがブログ「不連続な読書日記」を開始

「カルチャー・レヴュー」の連載寄稿者でもある、書評の哲人・中原紀生さんが、遂にブログ「不連続な読書日記」を開始したとの連絡を頂戴し、黒猫房主が一番乗りのコメントをつけました(微笑)。→http://d.hatena.ne.jp/orion-n/

新聞書評への恣意的感想

今回は先に予告していたとおり、大江健三郎の新作 『さようなら、私の本よ!』(講談社)の三人の書評子、三浦雅士、茂木健一郎、高橋源一郎の取り挙げ方を読み比べてみたいと思う。ちなみにこの三人は評論家、脳科学者、小説家というスタンスでの特長をもっ…

新聞書評への恣意的感想は、毎週水曜日の掲載に変更いたします。

主な理由は、朝日新聞と読売新聞のWeb書評掲載が水曜日なのでそれに合わせることで、僕が引用しやすいことや原文の書評が参照しやすいという利便性を考慮しました。 次回は、主に『さようなら、私の本よ!』(大江健三郎・著)の各書評子の比較を試みてみた…

「キャラ」と「萌え」の考察2

「カルチャー・レヴュー」寄稿者の鈴木薫さんからコメントを貰いましたので、本文にて再録します。鈴木さんは僕と同世代ですが、コミケに参加されています。 #鈴木薫さん 鈴木薫です。ロムはしていたのですが、書くならむしろ自分のブログの方にだなと思って…

10/30「朝日新聞」の書評への恣意的感想

いまさら言うべきほどのことでもないかも知れないが、短文の書評は書き出しの数行が命である。これはコラムにも共通する。今回は特にその点に注目して感想を述べてみよう。 ●『素数の音楽』(マーカス・デュ・ソートイ、新潮社)、書評者:渡辺政隆 「感動と…

10/23「毎日新聞」の書評への恣意的感想

●『いろんな色のインクで』(丸谷才一、マガジンハウス)、書評者:鹿島茂 「至芸の語り口、全読書人に贈る書評集」と副題があるようだが、書評名人の書評集を、これまた書評名人の誉れ高い鹿島茂が書評しているのだから、僕のごときドラ猫などは畏れ多くて…

10/23「朝日新聞」の書評への恣意的感想

●『下流社会』(三浦展、光文社新書)、書評者:吉田司 吉田は、コンパクトにこの本のキーワードである「下流」とその周辺を扱った類書を紹介しつつ、今回の選挙で自民党が大量の若者票を獲得した理由として、「新しい農民」像の登場を示唆している。この「…

「書評」の書評

いぜん<「書評」の書評>という企画を「カルチャー・レヴュー」で提案して、広く募集したのだが、うまくいかなかった。それでこれから、できれば毎週の日曜日にはこのブログで黒猫房主による「書評」の感想を綴ってみようと思った。ちなみに「書評」の書評…