ジャンケンの勝率の正解

kuronekobousyu2005-10-15

昨日、「マイブーム」で書いたジャンケンの勝率に関する記述に関して、くだんの数学のK先生に添削をお願いしたら、下記のような解答を頂戴しましたので、転載いたします。

★解答文★

これ間違ってます。それに何が書かれているのかよく理解できない。
おそらく「数学教師K」の責任でしょう(笑)。

(1)「グー・チョキ・パーの3種類なので、勝つ確率は1/3というのは間違い」と書くべき。
(2)一回勝負の場合、全部で3×3=9通りの出方があり、そのうちプレーヤー1が勝つのは、3通りだから、プレーヤーが勝つ確率は3/9=1/3である(引き分けも1/3)。ただこれは、9通りだとか、3通りだとかの「神の視点」を入れているから、「実存的」ではないかもしれない(9通りぐらいでは言い過ぎかも)、「神の視点」を措いて、「勝つ」か「負ける」かの「2つに1つ」の勝負をしなければならないときもあるだろう(というか大抵は、「神の視点」など忘れている)。
また、1/3という確率は、結果の出る瞬間「まで」について言えることで、結果の出た瞬間には、なんと言うか「確率1=100%」でそうなるしかなかった、という事態が、「つねに/すでに」、やってくる。だから、いま少しルールを変え、いわゆる「引き分け」は、プレーヤー2の勝ちとすると、瞬間「まで」は、プレーヤー1の勝つ確率1/3、プレーヤー2の勝つ確率2/3だけれど、出た瞬間においては(そういう大きさのない「点」があったとして)、プレーヤー1の勝つ〈確率〉、2の勝つ〈確率〉1だから、プレーヤー1の勝つ〈確率〉は1/1+1=1/2=50%とも言える。
(3)宝くじの場合は、たとえば1枚買ったとき、
  (ア)「神の視点」に立てば、当たる確率は、1/かなり大きいが有限の数また期待値も計算でき、100円当たり50円ぐらい(?)だから、負ける確率の方が大きく、たくさん買えば買うほど損失は大きい。(だから「宝くじを買う人は数学を知らない人だ」と言った数学の教師がいる)
  (イ)しかし「実存的」にいえば、当たれば無限大の幸せがあり、負けても、少々の損失である(この日常が続く)。スピノザに確か同じような話(もちろん信仰の問題で)がありました(パスカルにも?)。宝くじのCFは、これを含意している。
(4)「無限」の観念が入ってくると、その扱い方(決め方)によっては、「0+0+0+……=1/2」(無から有が生じる)も証明できる(数学的には間違い)。しかし「無限に勝負をやり続けよう」と言われたら、どんなルールであっても、勝つ確率は1/2と言えないだろうか。
(5)「内部問題と外部問題」には関連していると思います。

ですって〜。僕は自慢じゃないが、高校の数学は赤点でしたよ(苦笑)。でも僕の理解は半分くらいは当たっていると思えたが、数学的説明としてはダメでした。「内部問題と外部問題」に関連していることが言えれば、それでいいのです。