●●第60回「哲学的腹ぺこ塾」の案内●●

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■日  時:2006年01月29日(日)午後1時より。
       夕方より黒猫房主拙宅にて新年会(忘年会のみの参加も可)
■テキスト:ベンヤミン『歴史哲学テーゼ』(岩波現代文庫ほか)

■参考文献:今村仁司ベンヤミンの<問い>』(講談社メチエ選書)
         野村 修『ベンヤミンの生涯』(平凡社ライブラリー
■報 告 者:村田 豪
<口上>
テキストを一読して驚いたのは、逆説的で切断的なイメージの積み重ねで浮かび上がるベンヤミンの「歴史」概念が、ほとんど補足的な解釈を加えなくても、そのままこの現在に適用できるように感じられることです。いえ、むしろ積極的に活用するよう、それは要求しているでしょう。メタファーを展開しては切り落とす、独特の形式と表現でありながら、イメージの内的緊密さはほとんど弛むことがない。それこそが、文章というものが本来宿すべき力が、このテキストにも備わっている理由ではないかと考えました。
当日は自由な議論による「ねらいを定めた跳躍」がおこれば、と思います。それと伝記的な側面をおぎなうために『ベンヤミンの生涯』野村修(平凡社ライブラリー)をさっと読んでいます。