「新自由主義」批判

出版物の「再販制」問題は、撤廃されても相対的には消費者被害の少ない問題ですが、この間の「規制撤廃」「既得権批判」というのは、新自由主義という「市場万能主義」の潮流によって合唱されているのであって、「存在の保証」として保護されるべき人々への攻撃になっている点を見落としてはならないと思います。
障害者自立支援法」然り、「共謀罪」然り、です。「障害者自立支援法」は名前だけ見ると「障碍者」の自立を保証しているように思えるかも知れませんが、まったくの悪法です。これは「自助努力」が「善」であるという前提(「働かない/働けない者は、存在価値がない」とする発想)の、まさにリバタリアンしか生き残れない社会の肯定になっています。「障害者自立支援法」批判サイトはこちらです。→http://www.32project.com/index.html
そして「共謀罪」は、表現の自由そのものが破壊される悪法です。この点に関しては、橋口昌治さんが作成した次のサイトが「共謀罪」を考える上で資料が充実しています。→http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/2004/0426hs.htm