トークイベント企画の申込み

昨日、トークイベントの会場探しを呼びかけたところ、早速に応答があって反応がよいこと、それからトークイベントへの潜在的需要が高いことがわかった。それで昨日のお昼過ぎに稲葉さんに長時間対談の申込みと、単刀直入に謝礼金(交通費)等の条件の問い合わせメールをした。
その後、稲葉振一郎さんのブログのコメント欄をみると

# kuronekobousyu『こういうイベントを、ぜひ関西でもやって欲しいですね! 立岩さんは京都住まいだから、稲葉さんが観光がてら関西に来られると有り難いのですが……?』 (2005/12/07 23:19)

# shinichiroinaba『その件につきましては別途お申し出などございまして鋭意検討中でございます。はい。何かありましたらこちらからお願いすることもあるかもしれません。』 (2005/12/08 21:51)

# kuronekobousyu『今晩はあるいは今日は。う〜む。すでに先客がございましたか? そうでしょうね! 関西へのお越しもご検討ください。』 (2005/12/08 22:22)

# shinichiroinaba『ですからその別件というのが関西からのお誘いなのです。』 (2005/12/08 23:09)
http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20051128

ということで、たぶん当方の申込みを鋭意検討中ということらしいので、みなさん朗報を待ちましょう!
それに合わせて会場探しと入場料の設定、集客は50名以上を目標にしているが、対談イベントの後半はティーチインのような形式になればいいなあと思っている。

昨夕から、稲葉さんの『「資本論」――取引する身体/取引される身体』(ちくま新書)を読み出しているのだが、「ですます調」で読みやすい! ホッブス的「自然状態」を「国家解体以降、法と秩序の失効以降」と解すればリアリティがあるとする稲葉説には、なるほどと思った。ルソーや自然法とその周辺を囓ったものとしては、この辺の議論は復習を兼ねてなかなかおもしろい。
「プロローグ」で、ヒュームとルソーの大喧嘩に軽く触れているが、この二人の大喧嘩の往復書簡『悪魔と裏切者 : ルソーとヒューム』が河出書房新社から刊行されていて、学生時代に検討したことがある。両者の「市民感覚」と「自我と経験」の違いが、よく表出していると思う。