2005-01-01から1年間の記事一覧

中原さんがブログ「不連続な読書日記」を開始

「カルチャー・レヴュー」の連載寄稿者でもある、書評の哲人・中原紀生さんが、遂にブログ「不連続な読書日記」を開始したとの連絡を頂戴し、黒猫房主が一番乗りのコメントをつけました(微笑)。→http://d.hatena.ne.jp/orion-n/

双風舎の新刊2点売行好調

先週届いた、業界紙「新文化」2621号の「週刊ジャンル別ベストセラー」によれば、 三省堂書店神田本店の「社会・人文]で『限界の思考』が2位、『デリダの遺言』が3位、同時期に発売されたNHK出版の『マルチチュード 下』が11位(「上」が先に出ないの…

「大江健三郎」をめぐって

裏の「mixi」でWさんがいい応答をしてくれましたので、表にも再録しておきます。 (Wさんの発言の引用は、了解を得ました。) Wさんのお名前で想い出したのですが、大江の新制高校時代の国語の先生が渡部先生(元愛媛大学教授)といい、その先生の影響で…

大江健三郎の『さようなら、私の本よ!』をめぐって

葉っぱ64さんがブログで下記のようにコメントしてくれたのだが、文意がいまひとつ掴めない。黒猫房主のガソリン(ビール)切れか、アイロニカルな葉っぱ64さんのディスクールに眼を凝らす。いや兎のように耳を澄ますか? いや黒猫だけにヒゲをぴんと張る…

情報・憩い・微睡みの空間としての図書館

いぜん黒猫房主が「La Vue」紙(http://homepage3.nifty.com/luna-sy/lavue.html)を発行していた頃、O市の中央図書館の情報コーナーに本紙を置かせて貰っていた。それ以外にも市内の他の図書館への配布も窓口として受けてくれていたが(その後、その窓口サ…

「mixi」のコミュニティ

「mixi」のコミュニティで「大江健三郎」と「唐十郎」を偶然見つけたので、早速参加して書き込みましたので、せっかくだから表のブログにも再録しおきます。 今晩はあるいは今日は。 初めまして、黒猫房主と申します。偶然、このコミュニティを見つけた中年…

Web書店の隆盛

今日届いた、業界紙「新文化」2621号に草思社の年間売上ランキングが掲載されている。それを見ると、 1位(前年4位)セブンアンドワイ 2位(前年1位)ブックサービス 3位(前年2位)紀伊國屋書店新宿本店 4位(前年14位)楽天ブックス 5位(前年6位…

ジュンク堂書店梅田店(大阪駅前)

ジュンク堂書店大阪駅前店が300坪で、11月11日11時11分に開店。 1のぞろ目で開店日・開店時間をセットしたのは、社長室長Oさんのアイディアだろうか(笑)。Oさんは元落研で、現在でも業界の内輪で時々落語をお披露目している。僕も一昨年、難…

神戸学生青年センターからの転載

(財)神戸学生青年センター・メールニュース号・55号 2005年11月10日(木)/発行人・飛田雄一(ひだ ゆういち) 〒657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1 TEL 078-851-2760 FAX 821-5878 E-mail info@ksyc.jp URL http://www.ksyc.jp ●神戸でのお泊りは…

猫の焼き物

過日、「黒猫カレンダー」用の黒猫Watchingに出かけた際に発見したもの。 民家の外壁に貼り付けてあった、猫ちゃんの焼き物です(右の写真)。 う〜む。画像のサイズがうまく調整できないのでした(泣)。 それで、文章を長めに調整。 昨日は帰宅してからも…

新聞書評への恣意的感想

今回は先に予告していたとおり、大江健三郎の新作 『さようなら、私の本よ!』(講談社)の三人の書評子、三浦雅士、茂木健一郎、高橋源一郎の取り挙げ方を読み比べてみたいと思う。ちなみにこの三人は評論家、脳科学者、小説家というスタンスでの特長をもっ…

カウンター5000突破!

カウンター設置いらい3週間の数字です。5555を目指して、ゴーゴーゴー! というわけで、ブログの更新と「黒猫」撮影と読書と……、そして飯のタネ=労働に逐われる「黒猫房主の寄り道」の日々でございます。 ★タツノコプロ製作の「マッハGOGOGO」と…

新聞書評への恣意的感想は、毎週水曜日の掲載に変更いたします。

主な理由は、朝日新聞と読売新聞のWeb書評掲載が水曜日なのでそれに合わせることで、僕が引用しやすいことや原文の書評が参照しやすいという利便性を考慮しました。 次回は、主に『さようなら、私の本よ!』(大江健三郎・著)の各書評子の比較を試みてみた…

「新自由主義」批判

出版物の「再販制」問題は、撤廃されても相対的には消費者被害の少ない問題ですが、この間の「規制撤廃」「既得権批判」というのは、新自由主義という「市場万能主義」の潮流によって合唱されているのであって、「存在の保証」として保護されるべき人々への…

「新文化」のWebサイト記事より

カルチュア・コンビニエンス・クラブは、販売促進のために各ジャンルの売上げ上位出版社と「TSUTAYA BOOK CLUB」(TBC)を結成する。http://www.shinbunka.co.jp/news/2005/05-11-04-news.htm 注目すべきは、「出版社説明会では責任販売・…

「2005年 ひつじ書房 書籍編集コーディネイター見習い(社員)募集」のお知らせを転載します。出版人を目指す方は、チャレンジしてみては如何でしょうか?

書籍編集の手伝いというのは、アシスタント的な仕事もありますが、編集自体の仕事もあります。でも、それだけではありません。ひつじ書房の株主の方にニュースレターを送ったりともう少し全体的な仕事です。ゆくゆくは、出版ファンドを作ったり、ひつじ書房…

■書皮友好協会全国大会■

■会期 : 2005年11月12日(土)〜13日(日) ■会場 : <パレス神戸> http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~palace/ 神戸市中央区下山手通5-1-16 電話078−371−7800 ◆会費 : 宿泊・宴会・・・12,000円(朝食不要者はマイナス800円) *宴会のみ・・…

ドライブとワンダーホーゲル

本日は「文化の日」休日なので、突然思い立って「哲学的腹ぺこ塾」塾生のM君とFチーママにN女王様の仲良し四人組で、「曽爾高原」と「赤目四十八滝」にレンタカーで行って来ました。 曽爾高原の手前の「曽爾高原ファームガーデン」で駐車して、自然道の山…

「キャラ」と「萌え」の考察2

「カルチャー・レヴュー」寄稿者の鈴木薫さんからコメントを貰いましたので、本文にて再録します。鈴木さんは僕と同世代ですが、コミケに参加されています。 #鈴木薫さん 鈴木薫です。ロムはしていたのですが、書くならむしろ自分のブログの方にだなと思って…

装幀展のご案内

■林哲夫装幀展 自作回顧と装幀本コレクション■ ■日時 : 10月 28日(土)〜11月 6日(火) 12:00〜16:00 ■会場 : 京都パラダイス(山崎書店2階) 電話075−762−0249 606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町91−18 http://web.kyoto-inet.or.jp/pe…

適正価格とは何か?

一昨日、「千人印の歩行器」の葉っぱ64さん(http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/)が話題にしていた300円DVDを「ダイソー」に見に行ったら、最近の邦画のDVDも300円(税込315円)で売られているではないか? いぜん松竹のプロデューサーに聞いた話…

「カルチャー・レヴュー」55号

■目 次■ ◆特別連載(2):私を教育塔に「合葬」しないで下さい---------------加藤正太郎 ◆連載「映画館の日々」第10回:成瀬巳喜男の日々の砕片(1)---------鈴木 薫 ◆連載「文学のはざま2」第3回:小説家保坂和志による渾身の小説論『小説の自由』を読み解…

非再販品の書店の流通

ところで、京都の紀伊國屋書店MOVIX店で500円DVDが1割引になっていることを教えてくれたのは、京都の三月書房の宍戸さんだった。それで過日、仕事がてら同店に立ち寄って『自転車泥棒』(コスミック出版)を購入したという次第。 ちなみに、紀伊…

(『自転車泥棒』)

過日、紀伊國屋書店MOVIX店で500円DVD『自転車泥棒』(ヴィットリオ・デ・シーカ監督、1948年製作)を1割引で購入した。帰宅後、深夜にヘッドホーンを付けて独りで観た。恥ずかしながら僕はこの映画を初めて観る。ケースのジャッケトには「父親…

10/30「朝日新聞」の書評への恣意的感想

いまさら言うべきほどのことでもないかも知れないが、短文の書評は書き出しの数行が命である。これはコラムにも共通する。今回は特にその点に注目して感想を述べてみよう。 ●『素数の音楽』(マーカス・デュ・ソートイ、新潮社)、書評者:渡辺政隆 「感動と…

yamさんへの応答

yamさんから10/27のコメント欄で、重要な問題提起をいただきましたので、本文で応答します。 yam 『まず質問と疑問を。 低正味、てのはなんでしょうか?つまらない質問で申し訳ない。 市場均衡価格、というのは本に限らずあるのでしょうか?(経済学のテキス…

leleさんへの応答

また「再販制論議」かぁとウンザリしている方は、いま暫くご容赦ください。 leleさんのコメントを転載 おふたり(葉っぱ64さんと黒猫房主のこと。転載者註)ように長い出版経験がないので、差し出がましいことはいえませんが、直感的に感じるのは、現在の…

ひつじ書房の松本さんへの応答

ひつじ書房の松本功さん(http://www.hituzi.co.jp/isao/)からコメントを頂戴しました。 # myougadani 『ひつじ書房の松本です。ご無沙汰しております。 再販制と委託制については、現在は、以前とは少しスタンスが変わりました。文化だから守らなければな…

『イヴの総て』

昨晩、500円DVDの『イヴの総て』(ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督、1950年製作)をジュンク堂書店で購入、早速観ました。DVDケースの惹句にある通り「スターの栄光と内幕を絶妙に描写した傑作」でした(画像は500円DVDとは別のメーカーのもの…

関連テーマ

昨日、<「カルチャー・レヴュー」http://kujronekob.exblog.jp/では、「再販制度を考える」の連続特集を企画しております。業界人を問わず、読者の方々からのご意見を広く募集しています(投稿は随時。もちろん匿名可です)。>というご案内を出しましたが…