古書店巡り

「国際シンポジウム」の内容は後ほどアップするが、その前にシンポジウムの帰りにの天神橋筋古書店を久方ぶりに巡ったので、そのことを記しておく。
今回は、扇町の天四文庫から矢野書房、天牛書店と巡って、最後の天牛書店で数点購入する。平凡社の「日本の自伝シリーズ」のうちの『7巻 高群逸江・鳩山春子』『8巻 片山潜大杉栄・大次郎』『10巻 河上肇石川三四郎』が、それである。
当時の定価2800円だったものが、たったの300円というお値打ち品。このシリーズは80年代初頭に刊行されたもので、別巻2巻を含めて全25巻を誇るシリーズであった。
その当時、僕は思想の科学社社長・故上野博正さんが主宰していた会に出入りしていて、そこで自伝や伝記をテーマにしたテクストを幾つか読んでいたのだが、そのうちの一つが『6巻 福田英子・金子ふみ子相馬黒光』で、この巻は同シリーズでは最初期に発刊されたものだったと記憶している(金子ふみ子や朴烈の名前は知っていたが、読んだのはそのときが初めてだった)。その縁もあって、今回天牛書店で見つけた古書を購入したという次第。
因みに上野博正さんの想い出は旧稿があるので、そのうちアップしたいと思う。