ヴィレッジヴァンガード

久しぶりにヴィレッジヴァンガードアメリカ村店(VV)に訪問する。コフィン・オブ・フールズこのところ電話してもバイヤーのY氏が不在でご無沙汰になっていた。Y氏は大阪市内のエリアマネジャーもされているので、他の店舗へ行ったりと多忙なのであった。今日もY氏は不在で今週一杯海外旅行中だそうで、コミック担当者とステュディオ・パラボリカさんの『コフィン・オブ・フールズ』(三原ミツカズ)の売れ行き状況などを聞く。2300円の価格なのだが、40本前後は売って貰っている。ステュディオ・パラボリカさん(ペヨトル工房の後継版元。旧「夜想」のADだったミルキィ・イソベさんが現在は発行人で「2−」という不定期雑誌を創刊、今野裕一さんは編集で参画。旧「夜想」も「yasou」として新創刊された)のサイト→http://www.2minus.com/
ここで、以前、葉っぱ64さんのエントリーにコメントしたのを再録する。

ヴィレッジヴァンガード」は、略すときは「VV」とするのが業界風かもしれません。たぶん取次(大阪屋)でも「VVアメリカ村店」で通用するのではないかしら? VVについては、けっこう早い段階で永江朗氏が『菊池君の本屋――ヴィレッジヴァンガード物語』(1994年初版、アルメディア刊)で、その前史から経営戦略や棚づくり(菊池敬一氏と元リブロの今泉正光氏との対談)まで多角的に分析紹介しています。巻末にはVVの定番商品1200のリストも付いているサービスぶり。この本の帯には「VVを盗め! 本屋には夢も希望もあるのだ。」とのコピーがありますよ。
僕もはじめて訪れた時は、「おもちゃ箱をひっくり返した」ような店内に驚き新しい発見があり愉しみました。葉っぱ64さんの在職された関内のKLには僕も何度か行ったことはあるのですが、本と雑貨はVVのように混在した陳列にはなっていなかったですよね? 因みにVV店売の仕入れは雑貨類と本とでは担当者が別々にわかれています。特徴的なのは版元の用意したPOPなどは遣わず本の帯も外す。とくに売りたい本や気に入った本には、現場の店員によるオリジナルキャッチコピーを付けるポリシーが貫徹していることです。『菊池君の本屋』にも、「仕事中毒にご注意」なんてキャッチコピーがついているのをVVの支店で見かけたことがありました(笑)。数年前にジャスダックに上場してからは、フランチャイズの支店も増えましたねぇ。

それでVVアメリカ村店に話を戻すと、パラボリカさんの新刊『危ない写真集』(飯沢耕太郎)はレジカウンターの正面棚に面陳しているが、やはり帯はしっかり外しているなぁ(苦笑)。