第10回「哲学系読書会(仮)」 の誘い
<転送・転載 歓迎>
■第10回「哲学系読書会(仮)」
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/dokusyokai.html
(この間の読書会のレジュメをサイトにアップしました)
■日時:2021年01月14日(木)18時より21時半まで)
■課題図書:以下の2点
★ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(岩波文庫)
ウィトゲンシュタイン(1889-1951)の『論理哲学論考』の最後の言葉「語り
えぬものについては,沈黙せねばならない」は,実に印象的かつ魅力的なフレ
ーズですが,この哲学書を本当の意味で理解するとなると,大変な困難にぶつ
かります.極限にまで凝縮されたその叙述スタイルといい,内容といい,〈天
才〉が書いた本であることを痛感させられます.
野矢先生の翻訳は,日本語として「読める」訳にすることはもちろん,詳しい
訳注および索引も付して,この哲学書の魅力を十二分に味わえるように配慮さ
れています.文庫という小さなサイズの本なので,少しでも読みやすくなるよ
うに,文字の大きさや行数や行間等,版面にも神経を配りました.コンパクト
でありながら充実した本に仕上がっていると思います.
常に持ち歩いて,折にふれて開き,思索にふけるというのもいいかもしれませ
ん.なお,2002年に哲学書房から刊行された野矢先生の『ウィトゲンシュタイ
ン『論理哲学論考』を読む』を合わせて読むと,理解がいっそう深まるかもし
れません.(編集部からのメッセージ)
★野矢茂樹『ウィットゲンシュタイン「論理哲学論考」を読む』(ちくま学芸
文庫)
二〇世紀哲学の方向性を決定づけたウィトゲンシュタイン前期の書『論理哲学
論考』。この衝撃的著作を、哲学界きっての柔軟な語り口で知られる著者が分
かりやすく読み解き、独自の解釈を踏まえて再構築する。ここでは単なる歴史
的価値を超えて、『論考』の生き生きとした声を聴くことができるだろう。
本書は、こう締めくくられる―「語りきれぬことは語り続けねばならない」。
比類なき傑作読本にして、たまらなくスリリングな快著。ウィトゲンシュタイ
ン思想全体の流れの中で『論考』を再評価する新原稿、「『哲学探究』から見
た『論理哲学論考』」を付した増補決定版。(版元紹介文)
■報告:山本
■会場所:大阪市/北区民ホール・第3会議室(TEL.06-6315-1500)
地図:https://www.osakacommunity.jp/kita/access.html
■世話人:山本
会議室の定員の上限がありますので、参加の意思のある方はなるべく早くご
連絡ください。
■連絡先:窓月書房 e-mail: sougetssyobouアットマークmx5.canvas.ne.jp
なお、今後のスケジュールです。
2021年03月11日(木)北区民センター第3会議室
2021年05月13日(木)北区民センター第3会議室
因みに、後期ウィトゲンシュタインの主著『哲学探究』の新訳が11月に、講談
社より刊行されました。
https://honto.jp/netstore/pd-book_30569315.html