『カルチャー・レヴュー』通巻155号
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<直送版>
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(創刊1998/10/01)
『カルチャー・レヴュー』通巻155号
(2020/12/15)
発行所:るな工房/窓月書房
[不定期刊]
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◆Web評論誌『コーラ』42号のご案内
◆第10回哲学系読書会(仮)のご案内:ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』
◆ジュンク堂書店トークセッションのご案内:『パンデミック下の書店と教室
ー考える場所のために』刊行記念トーク
◆ご恵贈本の紹介:『ケアをするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ』
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◆Web評論誌『コーラ』42号のご案内(転載歓迎)
★サイトの表紙はこちらです(すぐクリック!)。
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/index.html
●PDF版『La Vue』No.2(2000/06/01)<ペーパー版からの復刻です>
ジェンダー・立ちすくむ経験 落合祥堯
フットボールの進歩についての試論 山口秀也
商品の呪術的性格の脱魔術化に向けて 平野 真
ヘーゲル『精神現象学』は〈超・娯楽読み物〉である 佐野正晴
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/LA02.pdf
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●連載:哥とクオリア/ペルソナと哥●
第58章 映画/モンタージュ/記憶(その4)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-58.html
第59章 映画/モンタージュ/記憶(その5)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-59.html
中原紀生
映画的なもの、あるいは、「メカニカルな側面」(「知覚=移動カメラ」と
「想起=モンタージュ」の水平軸)と「心的現象の側面」(記憶の垂直軸)、
もしくは、変換や転換や翻訳に際して「残るもの」と「失われるもの」(牧野
成一『日本語を翻訳するということ──失われるもの、残るもの』)の二元性
を旨とする映画的構造をもったもの。そのひとつの典型が、この論考群で考察
の対象(というか、素材)としてきた王朝和歌であって、このことが意味する
のは、ここまで議論してきた事柄、すなわち、映画とは夢のパースペクティヴ
の引用で、パースペクティヴがひらく空間の内部において、移動カメラが切り
とったイメージ群が、遠景化(ロング・ショット)や近景化(クローズアップ
・ショット)、焦点移動(トラッキング・ショット)、等々の技法によってモ
ンタージュされ、作品化され、それが観客の心的現象として投射され、感情移
入されて、映画的なものが完成する、これら一連のプロセスが、そっくりその
まま王朝和歌の世界にもあてはまる、ということにほかなりません。
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-56.html
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●連載〈心霊現象の解釈学〉第20回●
入ってはいけない部屋
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/sinrei-20.html
広坂朋信
前回、J・P・サルトル『存在と無』から幽霊屋敷の理論を抜き書きした。サ
ルトルはpossedeというフランス語に「所有されている」のほかに「とり憑か
れている」という意味もあることを活かして、幽霊屋敷とは、かつてその家宅
を所有していた死者についての記憶が物象化したものだとした。
一方で、これはあくまでも近世怪談の場合だが、日本の伝承では幽霊が家屋
・土地に憑依するケースは(皿屋敷伝説の「お菊を幽霊とするか妖怪とするか」
問題は残るものの)、少なくとも文献上は少ない。もっとも、少ないだけで、
無いというわけではない。これも以前紹介した『新選百物語』中の一話「思ひ
もよらぬ塵塚の義士」で「狐屋敷」と呼ばれた廃屋に住み着いていたのは狐で
はなく亡霊だったし、高田衛編著『大坂怪談集』(和泉書院)に収録されてい
る「袴幽霊の話」でも化物屋敷の化物の正体は亡霊だった(この二つの話には
何かの近縁関係があるかもしれない)。しかし、土地・家屋に憑くものは神霊
・精霊・妖怪だと伝えられる場合がほとんどである。
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/sinrei-20.html
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●連載「新・玩物草紙」●
古井由吉の仮名往生試文/別役 実
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/singanbutusousi-46.html
寺田 操
新型コロナウィルスがじわじわとしのびよる2020年2月18日、作家・
古井由吉氏が82歳で死去された。何度目かの『仮名往生伝試文』河出書房新
社/1989・9)を開いた。三月十七日、火曜日、曇、日付を持つ文に目を
とめた。年末から作者は風邪をひいていて、小春日和が二日続いて、また寒く
なったが、風邪気は抜けている。その後に続くのが「疫病流行」についての次
の記述である。
《疫病流行の前年とは、どんな雰囲気のものなのだろう。どんな生き心地の
ものなのか。もちろん、疫病はいきなり始まるものではない。余剰の乏しい時
代ならば、ほとんどかならず、不作凶作が先行するのだろう。飢饉と疫病はや
がて区別もつかなくなる。(略)何年にもわたり、おもむろに始まるのであり、
その前年というものはない。人の暦の段取りを待って起るものではない。》
(いま暫くは人間に)
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/singanbutusousi-46.html
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●Web論考アーカイブ(リンク集)●
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/ronko-archive.html.
2020年度企画として今年度より、ネット上のWeb論考を編集部の判断により、
適宜このサイトにリンクすることを企画いたしました。読者各位のお役にたて
れば幸いです。
いずれ論考数が増えてくれば、テーマ別に再編集する予定です。
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/ronko-archive.html.
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◆哲学系読書会(仮)のご案内
■第10回「哲学系読書会(仮)」
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/dokusyokai.html
(この間の読書会のレジュメをサイトにアップしました)
■課題図書:以下の2点
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(岩波文庫)
野矢茂樹『ウィットゲンシュタイン「論理哲学論考」を読む』
(ちくま学芸文庫)
■報告:山本
■日時:2021年01月14日(木)18時より21時半まで
■会場所:大阪市/北区民ホール・第3会議室(TEL.06-6315-1500)
地図:https://www.osakacommunity.jp/kita/access.html
■世話人:山本
会議室の定員の上限がありますので、参加の意思のある方はなるべく早くご
連絡ください。
■連絡先:窓月書房 e-mail: sougetssyobouアットマークmx5.canvas.ne.jp
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◆ジュンク堂書店難波店トークセッションのご案内
■2020年12月05日(土) 18:00~
『パンデミック下の書店と教室ー考える場所のために』刊行記念トーク
新型コロナウイルスの感染拡大によってあらわになった民主主義の問題、分断
や格差の問題。アメリカ大統領選や大阪都構想住民投票に象徴される「ポピュ
リズム」にのらないで、社会について考えることはできるのか?
小笠原博毅と福嶋聡による往復書簡、エッセイ、対談を収録した『パンデミッ
ク下の書店と教室』の刊行を記念して、著者二人がトークイベントを開催しま
す。
★登壇者
・小笠原博毅(おがさわらひろき) 1968年生まれ。神戸大学大学院国際文化
学研究科教授。ロンドン大学ゴールドスミス校博士課程終了。
・福嶋聡(ふくしまあきら)1959年3月28日生まれ。ジュンク堂書店難波店店
長。京都大学文学部哲学科卒業。
※お客様へのお願い:ご来場の際は、マスク着用をお願い申し上げます。また、
会場に、消毒用アルコール、手袋等を設置いたしますので、是非ご利用下さい
ませ。
☆会 場… 難波店3階カウンター前特設会場。入場無料。
☆受 付… 同店3階カウンター、お電話でも予約承ります。
ジュンク堂書店難波店
大阪市浪速区湊町1丁目2-3 マルイト難波ビル TEL 06-4396-4771
https://honto.jp/store/news/detail_041000047928.html?shgcd=HB300
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◆ご恵贈本ご紹介
『ケアをするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ』
ジョアン・C・トロント著、発行:白澤社 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
ISBN9784768479827
ケアを受けない者はいない。にもかかわらず、ケア活動もケア活動を担う人々
も、長い歴史の中で軽視あるいは無視されてきた。本書は、“ケアに満ちた民
主主義”を訴えてきた米国のフェミニスト政治学者トロントが、「ブラウン民
主主義賞」を受賞した際の講演録を訳出。トロントは、民主主義の定義を「ケ
ア責任の配分に関わるもの」だとし、新たな民主主義の再編が必要であると語
る。あわせて日本のフェミニスト政治学者である訳者が、危機に瀕した日本の
政治状況を分析するとともに、トロントが提示する「フェミニスト的なケアの
民主的倫理」がなぜ必要なのか、それがなぜより善く生きる社会への変革であ
るのかを解説する。
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『カルチャー・レヴュー』通巻155号(2020/12/15)
■発 行 所:るな工房/窓月書房
Email:yij00302アットマークnifty.com
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■流通協力:「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/(ID 0000015503)
■ Copyright(C), 1998-2020 <転送歓迎>
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