ETV特集「ひとりと一匹たち 多摩川 河川敷の物語」の感想

★3/3に追記しまた。

昨晩のETVは、ご覧になったでしょうか?
再放送があると思いますので、見落とした方はご覧ください。
僕は、録画しました。
はっきり言って、泣いちゃいましたよ(どのシーンかな?)。
さて、僕の友人よりTVの感想が送られてきたので転載します。

TVを観た方(猫レスキューのボランティア)の中には、猫の避妊・去勢をしているのかと気になった方もいるでしょうが、その辺の事情は映像だけではわかりませんがホームレスの人たちにはそれだけの余裕はないですよね。
因みに、「猫の避妊・去勢」が唯一の「正解」でも「正義」でも、もちろんありません。それは「人間」にとってのひとつのガイドラインに過ぎなく、そのことに自覚的であるべきですね!)
またこのドキュメンタリーの本質も、そんなところにはありませんよ。
ギリギリで生活しながらも、我が身以上に猫や犬を気遣って面倒を見ている態度こそ尊いと思いますよ(ここには、「富=希少性の再配分」というテーマが横たわっています)。

とは言うものの一時的な感傷では動物のレスキューは出来ませんね。
写真家小西氏の淡々とした語り口が、却ってそれを強く物語っていました。
小西夫妻は17年間、365日河川敷の猫の面倒を見ているそうですが、だからと言ってみんながそうすべきだということではないです(いちおう断言しておきます)。
まずは出来ることから、そして出来ることはたくさんあるはずです(これは、もちろん猫レスキューだけのことに限りませんが!)。

★追記(3/3):ホームレスさんや犬・猫を見殺しにしているのは「誰か」? と自己批判を踏まえて問いますが、同時に「見殺し」にしている事態はこの事例に限らず世界中にあります。
そしてそれに「気づかない振り」や「気づかない」ままに、自己欺瞞と自己安堵の誘惑に駆り立てる「生活保守主義」が蔓延していますね。僕も、そこから無縁だなんて全然思いませんよ。
そこを自覚しながら、出来ること/抵抗を持続するほか当面の手立てはありません。

おばんでやんす。
○○です。
「ひとりと一匹たち 多摩川 河川敷の物語」見ましたよ〜。
教えてくれて、ありがとう!
学期末テストの採点の最中ですが、見入ってしまいました。

多摩川のホームレスのおじさんたち、私にはどこかの国の政治家や権力者たちより、まともに優しく、まともに上品な人たちのように思えて仕方がないのだ。一日がかりで集めたアルミ缶でもらった大切な大切な自分の命を支えるお金を、猫や犬たちの餌代に半分は使ってしまう、本当に優しく、飼っている者たちへの責任のある態度に感服してしまいました。

そういえば、三年前ぐらいに武庫川河川敷に住んでいたホームレスのおばさんも捨て猫を拾って、ご近所のホームレス仲間とお金を出し合って餌をあげていたよ。
人なつっこいかわいい子猫で、とても大切に育てていたのに、ある日猫に逢いにいくと、おばさんは、「誰かに強く蹴られたみたいで、急に吐いたり、食欲がなくなったりして、終いには血便が出て、抱っこして暖めてあげたんだけど、死んじゃった。かわいそうだった。」「あの子はそこの前の木が好きで、いつもあの木に登って遊んでいたので、木の根元に穴を掘って埋めてあげたよ。」とボーとその木を見ていた。
なんだかとても切なく、そして腹立たしかった。
何日かして、またおばさんのところに行ってみると、ビニール、シートで作った家がなくなっていた。

そんな日のことを思い出してしまいました。
明日武庫川に行ってみます。
何か最近大切なものを忘れているような気がするので。
ではまた。おやすみ。