長居公園行政代執行の続報


ミュージシャンのヒデヨヴィッチ上杉さんが作られた、「さし迫るテント村の強制排除に反対し、もし大阪市が強行しても、それを見届けるための臨時・個人サイト」が出来たのでご覧あれ。→ http://www.gernm.com/nagaipark.html
僕は彼の演奏を昨年、<『音の力』関西上陸編〜独立音楽愚連隊、ミナミへ>の会場で聞いたことがある。そのときの短い感想は、ここ
また草加耕助さんのサイトによれば、「野宿者に関する苦情」は市によるヤラセだった」、という記事が掲載されている。
それを裏付けるように、地域住民500筆を含む5000以上の強制代執行反対署名が当局に出されているそうだ。

5日当日は可能なら現地へ!「釜ヶ崎パトロールの会」などに事前連絡の上、前日の深夜から入るのがベター。当日参加の場合は午前8時までに公園へ。公園内での抗議のほかに、公園外で一部始終を遠くから監視して下さる方も歓迎。
http://bund.jp/modules/wordpress/hatahata47329.php/330

元より僕も現地に行って抗議の声を挙げるなり、事の次第を見届けたいとも思っていたところだった。当日の朝に出かける予定。


また草加耕助さんのサイトによれば、

野宿労働者の運動は、どんなに不当で暴力的な迫害を受けようとも、常に非暴力不服従で進められています。特に長居公園の運動は、当事者達が「長居スタイル」と呼ぶもので、たとえ抗議にあたっても暴言は禁止、あくまでも丁寧に、徹底的に理性的な話し合いを市側に求め続けるというものです。

ですからこれを読んでおられる皆さん、もし2月5日当日に逮捕者が出たというニュースを聞いたら、たとえどんな容疑がつけられていようとも、それはすべてデッチ上げであるということを憶えておいてください。そしてこの話をできるだけ広めてください。事前に謀議が暴かれて情報が広まることで、大阪市大阪府警も、あからさまなデッチ上げ逮捕がしにくくなっていきます。

今回は以上の点も考慮の上、公園内での抗議・座り込みなどの行動とは別に、公園外での監視・抗議行動も同時並行で予定しているそうです。こちらは音楽やパフォーマンスなどができる人も募集しているそうです。公園内に入るのは怖いとか、仕事や家庭などの様々な理由で弾圧を受けるのが心配という方は、こちらの公園外の監視行動のほうに参加されてはいかがでしょうか。

また、公園内の抗議行動といえども、こちらが相手の陰謀にのせられず、あるいはどんなに暴力的な目にあわされようとも、最後まで毅然として「長居スタイル」を貫けば、以上、よろしくお願いします。何も恐れる必要はありません。市や警察は焦って暴力的な挑発を繰り返してくるかもしれませんが、こちらはむしろ人間として彼らを哀れむくらいの余裕をもっていようではありませんか。

http://bund.jp/modules/wordpress/index.php?p=329

とあるので、一人でも多くの人々が監視活動に参集されることを訴えます。


自分の生存権を認めるのであれば、他者の生存権を認めるのは相互性における義務だとも言える。その義務は、「私」や「彼」が「自由である」ための権利でもあるのだから。
それはまた、「私」が「彼」のような境遇になるかもしれないという「不安や恐れ」の観点からではなく、<ただあること>の「相互性」の観点から、「私」と「彼」との存在を肯定し保証する理路が要請されてくるように思う。


しかし大阪市が用意したシェルターや自立支援センターがあるではないかという反問もあるだろうが、昨今の「自立支援」という行政の言葉は、その「自立」の意味を裏切って「排除」による「不可視」を目的としているように思える。たとえば「障害者自立支援法」がその典型である。障碍者が施設を出て<自立>することや、<そよ風のように街に出よう>とすることの権利を、行政はその名に反する「自立支援法」によって簒奪している。これは「生存権」と「自由権」の侵害である。

この「排除では何も解決しない」という声は、本当に苛立つくらいにゆっくりではありますが、少しずつ市民の間にも広まりつつあります。同時に「大阪市が喧伝するシェルターや自立支援センターは、体裁を繕うための欺瞞的な収容施設だ」という事実も、ゆっくりと一般に明らかになってきました。

こういう流れの中で、大阪市がこの一年にやってきたことは何か?それはマスコミや世論の目が集まらないように、一人一人の野宿労働者を個別に襲撃して排除していくことでした。もちろん法的な手続きはふんでいません。そういう手続きを開始すること自体がニュースになるからです。
彼らの手口は、野宿労働者が仕事に出かけて留守の間にやってきて、公園にあるテントから家財道具まで、その一式を窃盗していくというものです。そしてその場で焼却してしまうのです。盗まれたものの中には、労働者が生活や自立のために、こつこつと貯めていた現金から、遺骨までが含まれています。そんなの見ればわかるはずです。わかっていて燃やしてしまったのです。・・・
http://bund.jp/modules/wordpress/index.php?p=329

「野宿者襲撃」論

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フリーターにとって「自由」とは何か

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