寒中見舞い


冥い予兆の年明けに早々と年賀状を書く気分にもなれず、いまごろ寒中見舞いを出すことになってしまった。
ブログでのご縁を得た方々に、改めて新年のご挨拶といたします。

本年もよろしくお願いします。


大阪の元旦は晴天に恵まれ暖かい正月を迎えました。
三日と六日には知人宅の新年会に出席しながら、このように<いま、ある>ことの僥倖を感じていました。
しかし日本国内のことだけを考えてもこの数年での情勢は酷くなっています。言うまでもなく格差社会やワーキング・プアの現状は、ひとびとに生きる希望を喪わせています。


毎日新聞の元旦の社説の一部を紹介します。


日本はさまざまな世界一を必要としている。なかでも必要なのは、世界一国民を大事にする政府である。そして、世界一の政府を求めるならば、私たち自身が世界一啓発された有権者でなくてはならない。


しかし自分の身の丈にあった政府しか持ち得ないという逆説もあります。この逆説を僕らは肝に銘じておくべきでしょう。
そして世界に目を転じて、「地に平和を」と願う。しかしながら、そのことをもっとも切望しているひとびとが、もっとも戦火にさらされています。その戦火から遠い安全地帯で、私たちが<平和>を言うことはあまりに容易いかもしれない。
しかしだからこそ、その容易さに溺れないで足許を堅めて<平和>の現実性を学びなおす/学ぶほぐすことが僕らの課題ではないでしょうか。


もはや年賀状とは言えない寒中見舞いとなってしまいましたが、今後ともみなさまのご支援ご高配を賜りますようお願い申し上げます。

                                2007年1月