社民党の離脱は当然である。

私はもともと社民党が連立内閣に参加することに反対だったが、今回連立から離脱したことを支持する(もっとも遅いぐらいだったが)。連立内閣に残って鳩山政権に影響力を行使して社民党の他のやるべき仕事が果たされるという意見もあり、かつその可能性も否定はしないが、社民党としての「信義」および「理念」として社民党の離脱は当然の行為である。

この「信義」および「理念」を失えば、かつての社会党が「日米安保」容認「自衛隊肯定」によって解党消滅したのと同じ轍を踏むことになるだろう。

政治は「数」だという俗情に抗して少数派ならばこそ、ここは踏ん張って「思想の強度」が試されている。つまりは、旧社会党の過ちを反省して「日米安保解消」「自衛隊の見直し」の旗を鮮明にすることである。それによってこそ、党勢も回復するだろう。

政治は「内閣/国会」のみで行われているのではなく、「闘う現場」が大事だ。連立(多数派)に未練を残すべきではない。