研究会「職場の人権」

明日の研究会には、やっと僕も参加できそうです。
毎土曜日、なんやかやで塞がってします身の上ですので(苦笑)。

研究会「職場の人権」
         今後の月例研究会のご案内

研究会「職場の人権」では、1999年の設立以来、毎月1回、定例の研究会を開催しております。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。ご希望のテーマやご意見等がございましたら、何なりと事務局までご連絡ください。


■第116回研究会(09年5月)

    労働の規制緩和−−今こそチェックすべきとき

と き  5 月 3 0 日(土曜日) 午後 1 時30分〜 4 時30分

ところ  エルおおさか(大阪府立労働センター)5F研修室2号室 (電話 06−6942−0001)        (地下鉄谷町線、または京阪電鉄天満橋」駅下車。西へ徒歩5〜6分)
     
報告者  五十嵐 仁さん (法政大学教授/大原社会問題研究所所長)

 コメンテーター 岩佐 卓也さん (神戸大学教員)

企業の横暴極まれりというべき昨今の雇用破壊の現状は、新自由主義政策、規制緩和の名のもとに進められてきた弱肉強食社会の必然的帰結としてあります。労働法制の規制緩和によって、不安定雇用・非正規労働が大幅に拡大し、最低生活も維持できない低賃金の労働者が顕在化、社会問題化しているところへ、今回の世界的金融破たん、不況による雇用破壊が追い打ちをかけています。小泉構造改革による格差と貧困の増大からの脱皮、労働政策の転換は、いま焦燥の課題となっています。
ご報告をいただく五十嵐さんは、著書(『労働再規制−−反転の構図を読み解く』 ちくま新書)のなかで、労働の規制緩和における反転は06年から始まり、官僚の思惑や財界の駆け引きなどのなかで紆余曲折を経ながらも今も続いており、こうした動きを日本の政治や社会の根本的な転換を生み出す契機に導くべきだと主張されています。ご参集ください。


■第117回研究会(09年6月)

    セーフティネットは機能しているか
       ー労災、雇用保険、最賃と生活保護の現状から

 と き  6 月 2 0 日(土曜日) 午後 1 時30分〜 4 時30分

ところ  エルおおさか(大阪府立労働センター)南館10F103号室 (電話 06−6942−0001)        (地下鉄谷町線、または京阪電鉄天満橋」駅下車。西へ徒歩5〜6分)
     
報告者  笹尾 達朗 さん (NPO法人あったかサポート常務理事・社会保険労務士

 コメンテーター 舟木 浩 さん (京都弁護士会所属・生活保護対策全国会議監事)

昨年末の「年越し派遣村」に集った派遣切り等にあった人たちの中には、在職中に既に健康を害していた人、労災や健康保険を適用すべきケースがあった人もいたかもしれない。しかし何らかの理由で、その権利を行使できないままのケースも多いと思われます。あるいは雇用保険に未加入のまま職を失い、住居までも奪われる、それは何故か。数々の労働相談に応じてきた社会保険労務士笹尾さんの目を通して、貧困に陥る前に何らかの策はなかったのか、使用者側の雇用責任はどうであったのかなどを検証します。
そして職を失ったあとの我が国のセイフティネットの貧困さ、正規雇用を前提にした社会保険の適用と給付のあり様、更にはいまだ社会に根強い「自己責任論」を批判します。また、生活扶助など生活保護法に精通している舟木弁護士から、京都の反貧困ネットワークの活動を通してのコメントをいただきます。ご参集ください。


■第118回研究会(09年7月)

   理想のコミュニティケアとは?
   ――ケアをする側・受ける側の双方に寄り添った未来像

と き  7 月 1 8 日(土曜日) 午後 1 時30分〜 4 時30分

ところ  エルおおさか(大阪府立労働センター)701号室 (電話 06−6942−0001)        (地下鉄谷町線、または京阪電鉄天満橋」駅下車。西へ徒歩5〜6分)
     
報告者  阿部 真大さん (甲南大学文学部教員)

 現場報告 水野 博達さん (社会福祉法人ふれあい共生会、特定非営利法人ふんわりと・理事)

コンビニとショッピングセンターが立ち並ぶ郊外に建てられた、全国展開の介護付有料老人ホーム。とてもきれいで機能的なホームですが、入居している高齢者からは「ここは決まったことしかしてくれない」という愚痴が聞かれます。その一方で、ホームで働く若者や主婦のケアワーカーたちは、自分の生活もままならない低賃金で、または家庭での役割を犠牲にしながら高齢者の介護をしています。利用者の「ありがとう」や笑顔がくれる「やりがい」も、疲弊する日々の重みに耐えきれず、やがて彼らがその職場を去る日が来るでしょう。
最近にわかに注目を集める「コミュニティケア」は、ケアを受ける側とケアをする側双方のこうした不満を同時に解決するものでなくてはなりません。前者のみに寄り添った「生活者主義」でも後者のみに寄り添った「生産者主義」でもない、持続可能なケアのビジョンが求められています。また、そうしたビジョンやソーシャルデザインがなければ、国民に対して高負担を求めることはいっそう難しいものになります。では、ケアの受け手と担い手が互いに協力し、双方が納得できるような仕組みを地域に根付かせていくためには、どのような仕掛けが必要であり、また可能なのでしょうか。
この例会では、若年ケアワーカーの実態調査に基づき、『働きすぎる若者たち―「自分探し」の果てに』(日本放送出版協会・生活者新書、2007年)をまとめられた阿部真大さんに、コミュニティケアの現状と今後の展望を語っていただきます。また水野博達さんには、介護労働の深刻な現状やこの間の介護報酬制度改定の影響などについて報告していだだきます。ぜひご参集ください。


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職場の人権 泰山義雄