国境を開け!国境をなくせ!平和を構築せよ!

平和ではあることは、生存の保証である。
現在、国内外における貧困と各地域で起きている紛争によるおびただしい犠牲者/死者そして難民、私たちの現在は<生存の危機>に瀕している。
その認識を基底に、私たちは<平和>を創造的に構築しよう。
そのための一歩は、それぞれの場所/立ち位置において、またそれぞれの言い方/態度において、まずは声を挙げることだ。

★追記:少しく補足しておこう。私たちは、直接的/間接的に他者(生物も含む)を手段として利用/排除して生きている。そのことにおいて私たちが「暴力的存在」であることの自覚をもつ必要がある。だからこそ、<反-暴力>としての「平和構築」は創造されるべきことがらであって、「平和の回復」では断じてない!

[ 転送・転載歓迎 ]

京都の岡です。
まずは、以下をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=eMd6JbWzCZs

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9・11の直後、NHKのFM放送で、レノンの「イマジン」のメロディが流れてきました。
あれっ?と思ったのは、それが、アラブの伝統楽器、カーヌーンによるものだったから。

続いて聞こえてきたのは、女性歌手のヘブライ語による「イマジン」。
えっ!?と思って耳を澄ましていると、そのあと、男性歌手がアラビア語で。
最後は二人の英語によるデュエット。

アルジェリア出身の、世界的に有名なライの歌手、シェーブ・ハーレド(Sheb Khaled)が、イスラエル出身のユダヤ人の女性歌手、ノアとデュエットしたこの“イマジン”は、ハーレドのアルバム“Kenza”の4曲目に収録されています。

しかし、同曲は9・11のあと、アルバムから削除され(実際、あの頃、レノンの“Imagine”が、アメリカでは放送禁止になったと言われています)、

なかなか手に入りませんでした。
探し回ってようやく、9・11前に製造されたアルバムを入手しました。
(今は入手できるようです。)

"Imagine"に関しては、日本のNGOがパレスチナ人の子どもたちとイスラエルユダヤ人の子どもたちを日本に招聘して、舞台でいっしょにこの曲を歌わせたことを板垣雄三先生がかつて批判しておられました。

パレスチナ人にとっては、“No Country”は、想像してみる話ではなく、この60年間、生きてきた現実そのものであり、祖国がないがゆえに、この殺戮、この虐殺にさらされているのですから。

そのことを私たちは決して忘れてはいけないと思います。
問題の根源がどこにあるのかを決して、見誤ってはいけないと思います。

それを踏まえつつ、アラブ人歌手とユダヤ人の歌手が、アラビア語ヘブライ語で歌う「イマジン」に、私は、平和への希求を強く、深く、感じます。

上で紹介したYou-chube の「イマジン」は、オリジナルのハーレドとノアだけでなく、いろいろな国の歌手がそれぞれの言語で歌っていて、We are the World を彷彿とさせます。

収録されたのがいつか分かりません。でも、まるで、今日のこの事態のために、歌われているようです。何度聴いても、涙がとまりません。

年始休暇が明けて、これから各地で抗議集会、抗議デモが本格的に組織されるのではないかと期待しています。
そのときのサウンドに使ってください。

そして、ラジオのリクエスト番組に、ハーレドの「イマジン」をリクエストしてください。
今回のガザの事態に対するあなたの意見を添えて。
これも、今すぐ私たちにできる26番目の行動だと思います。

★「京都の岡」さんとは、岡真理さん(京都大学)のことであります。