俺はあんたを知らんのに。

この三連休、僕は出版のお祝い会とか『君が代不起立』大阪上映会とか、集会に出ずっぱりだった。いずれそのことについては書くとして……。
その前に京都の杏さんが教えてくれた「ファンクな抗議FAX」を、2月10日のエントリー「<虚偽意識>誰が、代執行をしたのか/させたのか?」の注で先ほどリンクしたのだが、とてもよい詩(抗議のFAX)なので、ヒデヨヴィッチ上杉さんのブログから勝手に転載するが、お許しください。

「俺は、去年の1月30日、ウツボ公園でビデオカメラをまわしてた。
今回また、長居公園で強制排除があるときいて、このFAXを送ることにした。
俺が去年とったテープには、テントをつぶす職員の姿がはっきり映ってる。動作だけやなくて、顔面がつくる表情まで、はっきり映ってる。今それをみて、あほらしくて情けなくて悲しいのは、その顔が、誰かにそっくり似て映ってしまってることや。
誰か、て誰や、て俺は全然しらんのやけど、間違いなくそれは、飯くうてるときのあんたの顔なんや。あんたの顔が、あの破壊映像の顔に似てるばっかりに、俺は食堂で会うたあんたに、みそ汁をぶちまけたくなってまうかもしらん。そんなことを思うて、申し訳ないし、情けない。
俺はあんたを知らんのに。
俺があんたのことを知らんのやから、あんたも俺のことを知らんやろ。
でも教えるにも教えようがない。俺は誰でもないもんや。少くとも、カメラをかまえる俺は。映像のなかの破壊者が、誰でもなくただ職員でしかないのと、いっしょのことや。俺は俺が何者かしらん。
あんたが何者かもしらん。野宿者もしらん。近隣住民もしらん。ほんまにほんまなもんなんかなんも知らん。でも俺は、行政代執行なるもんが、大いなる嘘っぱちやということは知ってる。これを読んでるあんたも、うすうすわかってるはずや。俺はその嘘がいややから、拒絶したいから、こんど長居公園でなされる行為をビデオにとる。確かな嘘を、確かな物質に与える。
このFAXをみてるあんたが一番かんたんにできる嘘の拒否は、嘘に嘘ついて仕事をサボることや。俺もあんたも、むきあってやいやいケンカする必要なんかない。カメラもって長居公園で待つ俺を、すっぽかしてくれたらいい。俺も、みんな、家に帰る。ほんでそこから、生活をはじめていったらいいと思う。
きたない字、ここまで読んでくれたらうれしい。長居公園で会えへんかったらうれしい。いつか食堂で、しょう油とってかしてくれたらうれしい。」
(以上、友人Y.Tの抗議ファックスを転載)http://blog.livedoor.jp/hideyo327/archives/2007-02.html#20070203

黒字は、黒猫房主による強調です(原文では強調されていません)。