国会審議中継モニター


昨日の国会審議をモニターしたが、民主党の松原議員も前原議員も馴れ合い質疑、伊吹文科大臣からは一緒に改正しようとエールを送られたほど。
松原議員が政府案16条の「教育は、不当な支配に服することなく」の「不当な支配の範囲」を質疑、それに対して伊吹大臣は、「特定のイズムをもっている団体が教育権の行使した場合」であり、その事例として国歌・国旗反対運動を挙げた(「思想・良心の自由」への恐るべき抑圧)。
また前原議員は、学校運営協議会(民主党案18条では、学校理事会)で、保護者・地域住民・教育専門家・学校関係者が参加して教師の評価をチェック、またそこで保護者の教育をせよと提案(これが現代版の「隣組制度」か? 「排除と包摂」による自発的服従の同質化)。
民主党・古賀議員は勉強不足の上にトンチンカンな質疑で、伊吹文科大臣から度々たしなめられる。
こんな調子では、小沢代表が徹底抗戦で強行採決なら全審議欠席と号令を出したとの報道(今朝の朝日新聞)だが……、選挙戦術での情勢判断だから油断はならない。 民主党、怯むなよ! 裏取引をするなよ!


公明党の議員に至っては、音楽の科目で和楽器の合奏を必修にせよと提案、だってさ……(唖然 まあ黒猫房主は個人的には楽器好きだけど)。


社民党の保坂議員は、青森タウンミーティングについては広告代理店(電通)に設営させ、TMサポーター・依頼相談者・その他の協力者などに謝礼が支払われていることを追及。また文科省タウンミーティング(教育改革)にも、もやらせがあったのではないか、これまですべての公聴会の信憑性の調査とそれに対する前・小坂大臣の答弁との照合を点検せよ、と審議を中断させて迫る。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/971f6bda34a9eeaaf9dcedcf25a260d6
http://www.asahi.com/politics/update/1114/016.html

それに対して公聴会に不正があったことは認めざるを得ないが、民意は我々政治家が反映しているのだから、そのような(不適切な)公聴会の報告を参考にして国会で審議すればよいと伊吹大臣は居直り答弁。


★本日の教育基本法特別委員会公聴会をモニター中。→ http://www.shugiintv.go.jp/jp/home.cfm

1 鹿野 利春 石川県立泉丘高校教諭
2 出口 治男 弁護士・日弁連教育基本法改正対策協議会会長
3 松下 倶子 独法国立青少年教育振興機構理事長 
4 西原 博史 早大社会科学総合学術院教授 
5 広田 照幸 日大文理学部教授 
(順不同・応募時の肩書き)

★上記の公聴会の再録が掲載されている。→ http://d.hatena.ne.jp/annntonio/20061117