第25回「国際障害者年」連続シンポジウム

【転載歓迎】

第25回「国際障害者年」連続シンポジウム

テーマ「当事者って何だろう!= 苦悶(くもん)する障害者たち=」

日時:2011年3月19日(土)10:00(受付開始)、10:30(開会)〜
16:30(閉会)
場所:京都テルサ 東館2階中会議室   http://www.kyoto-terrsa.or.jp/
参加費:500円


基調講演:熊谷晋一郎氏
(プロフィール 1977年生まれ。脳性マヒの自らの身体が体験したリハビリや車いす、一人暮らしで介助される体験を、緊張しこわばる身体と、人やモノと「拾い合う関係」として書いた「リハビリの夜」(医学書院刊)で、2010年に第9回新潮ドキュメント賞を受賞。東京大学医学部卒。首から下にマヒがあるがアイデア器具を駆使して小児科医として勤務しつつ、他の障害をもつ仲間との「当事者研究」をもくろんでいる。共著に「発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい」(綾屋紗月との共著)。)
『リハビリの夜』 http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=81246


【問題提起】
矢吹文敏氏(日本自立生活センター ピアカウンセラー)
【シンポジスト】
野崎泰伸氏(大阪府立大学非常勤講師・倫理学
杉江眞人氏(全身が動かなくなっていくALS発症。24時間介護者を入れ独居生活を送る)
西田美紀氏(看護師、立命館大学大学院在籍。ALS患者の在宅支援に携わる)


【シンポジウムの趣旨】
私たち障害者は、その存在すら許されない時代があり、無視され、勝手に決められてしまっていました。私たちの存在を認めさせるために「当事者の声を聴け」と叫び、要求してきたのです。その結果、私たちの声に耳を傾ける人が多く生まれました。
一方で、「当事者」という言葉に甘え、「当事者」であることにあぐらをかいてしまっていたこともあります。「当事者」という言葉が浸透しつつあ今、その当事者であることに違和感を持つ人たちがいます。
また、当事者という枠組みに新たに入り込まされ、日々の生活の中でいらだちや、悶々とした何かを抱えている人たちがいます。
そして、当事者性を問い直し、他者とのつながりや、関係性の中で、何かを見つけ出そうとしている人がいます。
発展、進化、変化しつつある「当事者性」について、今、なにが、必要なのか考えていきたいです。