アントニオ・ネグリの来日延期中止!

世界的に反響を呼んだ「<帝国>」の著者の一人でイタリア人哲学者のアントニオ・ネグリ氏(74)が日本政府から入国できない可能性を示され、来日を延期したことが、19日わかった。

ネグリ氏は、財団法人国際文化会館の招きで20日に来日し、約2週間の滞在中に東大など3大学で、グローバル化時代の労働問題などをテーマに講演する予定だった。

同氏は79年に反政府組織「赤い旅団」による元首相殺害事件への関与の疑いで逮捕されたあと、83年にフランスへ亡命。殺害事件は無罪となったが国家転覆罪で禁固刑が確定した。
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY200803200122.html
朝日新聞 2007年3月20日

おそらくイタリアでの国家転覆罪が入管法の「上陸拒否事由」に該当するという可能性を当局が示唆したのだろうが、政治犯*1は除外されるのではないか!
サミット警戒を踏まえた、明らかな当局による妨害ではないだろうか。強く抗議しよう!

★「上陸拒否事由」についての参照サイト→ http://www5a.biglobe.ne.jp/~ksoffice/page10.html

その後の情報、某MLによれば

アントニオ・ネグリ氏に対し「収監が政治犯」であったという文書を出せといっているらしいが、それはネルソン・マンデラに、金大中に、キング牧師にむかって、そう言っているのと同じです。

またその後のサイト情報によれば、外務省は入国のOKを出したが法務省が直前にNOを出したらしい。
これが真実ならば法務省は何を遠謀深慮しているのか?
入管法を昨年改正してテロ対策を強化したそうだから、ネグリが「テロリストでない」証明がほしいのだろうか?

*1:そもそも「政治犯」であったかの疑義(冤罪の可能性)もあるらしい。