、「改悪教育基本法の具体化を許さない」ための全国集会

 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会の運動をひきついで、「改悪教育基本法の具体化を許さない」ための全国集会が、大内・小森・高橋・三宅の元呼びかけ人4氏も参加して、5月27日(日)に京都で開催されることとなりました。
改憲のための国民投票法案とともに、改悪教育基本法関連の教育4法改悪案が国会で審議されており、安倍内閣が今国会中にこれを押しとおそうとしています。
京都の市民たちの発案によるものですが、教育法制度のこれ以上の改悪を許さず、憲法改悪を阻止し、教育改革諸攻撃との闘いを前進させるため、この集会をぜひ成功させたいと考えます。
 以下に要綱、賛同のお願い、呼びかけ文等を貼り付けますので、(1)集会・デモへの参加、(2)賛同の協力をお願いします。


■5・27 全国集会 in 京都 参加への呼びかけ

───「そうだ、京都に行こう!」───
『改悪教育基本法の具体化を許さない5.27全国集会』のご案内

5月26日(土)午後2時〜午後7時  討論集会(京都駅前ホテル)
5月27日(日)午前10時〜午後4時半 全国集会(岡崎公園みやこめっせ」)
 ○主な発言者(大内裕和さん、小森陽一さん、高橋哲哉さん、三宅晶子さん他)
 ○集会後は、伊吹文部科学大臣事務所前を通るデモ・パレード

<主催>「改悪教育基本法の具体化を許さない5.27全国集会」実行委員会
・呼びかけ人(4月27日現在・50音順)
石山久男(歴史教育者協議会委員長)井前弘幸(大阪)、大内裕和(松山大学)、小野政美(愛知)、北上田毅(京都)、小森陽一東京大学)、近藤徹(東京)、斎藤貴男(ジャーナリスト)、高橋哲哉東京大学)、俵義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長)、出口治男(京 都・弁護士)、深沢裕(東京)、林功三(京都)、蒔田直子(京都)、三宅晶子(千葉大学)、渡部秀清(東京)

・事務局:〒604-0932 京都市中京区寺町二条 ワカバヤシビル3F
     プロボノセンター内 5.27全国集会実行委員会
 電話:090-6667-0483 メールアドレス kyoiku5.27@hotmail.co.jp
・ホームページ  http://sugakita.hp.infoseek.co.jp/newpage77.htm
 (集会のチラシをPDFファイルで掲載していますので、プリントしていただけます)

●全国集会の概要
1.テーマ
 1、全国学力テスト反対、教育3法案を廃案にしよう。
 2、「日の丸・君が代」・「愛国心」・「伝統文化」の強制に反対しよう。
 3、教育現場に市場原理と格差社会を持ちこませない。
 4、教育改悪の「トップランナー京都市教育行政に異議あり
 5、憲法改悪につながる「国民投票法案」に反対しよう。

2.スケジュール
○5月26日(土)午後2時〜午後7時  『討論集会(定員70名)』
  *会場:「エルイン京都」(京都駅八条口前)会議室
   ※ 会場の都合上、参加希望者は必ず事前にご連絡ください。
  *午後8時から、「パッチギ」の町・東九条の朝鮮料理店で交流会
   ※ 事前申込制
○5月27日(日)午後10時〜午後4時半 『全国集会(定員700名)』
  *会場:京都市左京区岡崎公園みやこめっせ」(京都市勧業館
   午前10時〜12時 映画『君が代不起立』上映と根津公子さんトークの集い          (*「みやこめっせ」大会議室)
   午後1時半〜4時半  全国集会

*プログラム(予定)
・問題提起:「教育基本法が改悪された今、私たちの目指すべき道は?」
   大内裕和さん、小森陽一さん、高橋哲哉さん、三宅晶子さん
・特別報告:「全国学力テストに唯一不参加の犬山市から」(村上英子さん)
      「君が代処分には屈しない」(根津公子さん)
      「教育基本法改悪を先導した京都市の教育行政批判」
・各地からの報告

*デモ・パレード(午後5時出発)
  岡崎公園京都市教委前(市役所)〜四条河原町〜伊吹文相事務所前〜四条烏丸

3.賛同のお願い
*全国集会・合宿の成功のために、各団体・個人の方の賛同をお願いしています。
  賛同金(1口) 団体 2000円  個人 1000円
          (複数口をお送りいただければ幸いです)
*送金先
  口座名:5.27全国集会実行委員会  郵便振替口座番号: 00950-4-83982
  また、お名前の公開の可否もご記入ください。

4.参加申込、その他
*参加を希望される方は、下の申込書をコピーして下記に送信してください。
 5.27全国集会事務局メールアドレス kyoiku5.27@hotmail.co.jp
5.26の討論集会・交流会に参加を希望される方は、必ず事前にお申込ください。

*5月26日の宿泊について
 この時期の京都は観光シーズンでもあり、就学旅行の時期とも重なって、ホテルの予約がかなり困難です。実行委員会事務局として40名分の宿舎を確保していますので、ご希望の方は早急にお申込ください。

 ホテル「エルイン京都」(京都駅南口前)シングル 6,800円
   30室を確保(討論集会会場)
 教育文化センター(京阪丸太町駅近く)10名分を確保(男女別相部屋)
   教員3,600円、一般3,900円  全国集会の会場に歩いて行けます

******************
   全国集会・合宿参加申込書
・氏名
・住所
・所属(差し支えのない範囲で結構です)
   ・電話、メールアドレス
   ・次のとおり参加を申し込みます。
5月26日(土) 討論集会  ( 参加 ・不参加 )    名
5月26日(土) 夜の交流会 ( 参加 ・不参加 )    名
5月26日(土) 夜の宿泊  (エルイン京都・京都教育文化センター)   
 名
5月27日(日) 全国集会  ( 参加 ・不参加 )    名


<「改悪教育基本法の具体化を許さない5.27全国集会イン京都」の呼びかけ>

 2006年12月15日、政府与党は教育基本法「改正」法案の採決を強行しました。
 大きな問題となったタウンミーティング不正に見られるように、「改正」の手続きにおいても民主主義が踏みにじられ、政府法案の中身について十分な審議は行われないまま、「数の力」によって平和憲法の理念というべき教育基本法が変えられてしまいました。
 「改正」後の教育基本法は、「君が代・日の丸」強制や、「伝統文化」や「愛国心」といった国家主義を教育現場に押しつけ、「教育の機会均等」を解体することで、子ども一人ひとりが平等に学ぶ権利を奪い、新自由主義によって生み出される「格差社会」を固定化するものです。
 そして、「自民党の新憲法草案との整合性をチェックした」との伊吹文科相の発言からもわかるように、憲法改悪へと大きく踏み出しました。改悪教育基本法の関連3法案、4月の全国一斉学力テストの実施など、教育における自由と平等を解体するための具体的な動きが始まりました。改悪教育基本法の具体化により、子どもたちが直接の攻撃にさらされる段階を迎えています。
 この数年間、京都の教育現場では、学校間格差の増大、「優秀教員」表彰制度、愛国心検定とも言うべき「ジュニア日本文化検定」の実施、財界による教育支配の先駆けとしての「スチューデントシティ・ファイナンスパーク事業」の開始など、改悪基本法の理念を先取りし、学校現場を混乱させる動きが次々と強行されてきました。京都市教育長の門川大作氏は、これらの「功績」により安倍政権の教育再生会議委員に「抜擢」されたのです。
 また、教育基本法改悪の責任者でもある伊吹文科大臣(京都選出)の全体主義的な暴言は就任以来後を絶ちません。「心のノート」発祥の地であり、教育基本法改悪の震源地でもあった京都は、国家主義的な“文化発信都市”の役割を担おうとしています。
 これまで、「教育基本法改の改悪をとめよう!」と全国の市民や教員、若い人たちが、それぞれの違いを乗り越えて、改悪阻止に向けて全力で闘い、新たな動きを創ってきました。この一点でつながった「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」は新たな出発を期して1月に解散しました。
 今、各地で支え合い、状況を切り開く動きが切実に求められています。私たち、京都から、自由と平等を発信し、困難な状況を切り開く知恵と元気を出し合う集会を呼びかけていきたいと考えています。
 集会をともに創る中で、全国でこれまで育ててきた人のつながりを再構築し、改悪教育基本法を無効化させる新たな動きを創りだしていきましょう。「できることを、できる範囲で」ではなく、えいっと一踏ん張り力を出し合って、新たな動きへと希望の素を創っていきましょう。