『カルチャー・レヴュー』通巻155号
■本誌は<転送歓迎>です。但しその場合は著者・発行所を明記した転送
であること、またそれぞれの著作権・出版権を配慮してください。
■本誌へのご意見・ご感想・催事情報等は「るな工房・窓月書房房」まで
お願いします。
電子メールは、yij00302アットマークnifty.com です。
■メールでの投稿・情報を歓迎します。
<直送版>
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(創刊1998/10/01)
『カルチャー・レヴュー』通巻155号
(2020/12/15)
発行所:るな工房/窓月書房
[不定期刊]
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◆Web評論誌『コーラ』42号のご案内
◆第10回哲学系読書会(仮)のご案内:ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』
◆ジュンク堂書店トークセッションのご案内:『パンデミック下の書店と教室
ー考える場所のために』刊行記念トーク
◆ご恵贈本の紹介:『ケアをするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ』
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◆Web評論誌『コーラ』42号のご案内(転載歓迎)
★サイトの表紙はこちらです(すぐクリック!)。
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/index.html
●PDF版『La Vue』No.2(2000/06/01)<ペーパー版からの復刻です>
ジェンダー・立ちすくむ経験 落合祥堯
フットボールの進歩についての試論 山口秀也
商品の呪術的性格の脱魔術化に向けて 平野 真
ヘーゲル『精神現象学』は〈超・娯楽読み物〉である 佐野正晴
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/LA02.pdf
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●連載:哥とクオリア/ペルソナと哥●
第58章 映画/モンタージュ/記憶(その4)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-58.html
第59章 映画/モンタージュ/記憶(その5)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-59.html
中原紀生
映画的なもの、あるいは、「メカニカルな側面」(「知覚=移動カメラ」と
「想起=モンタージュ」の水平軸)と「心的現象の側面」(記憶の垂直軸)、
もしくは、変換や転換や翻訳に際して「残るもの」と「失われるもの」(牧野
成一『日本語を翻訳するということ──失われるもの、残るもの』)の二元性
を旨とする映画的構造をもったもの。そのひとつの典型が、この論考群で考察
の対象(というか、素材)としてきた王朝和歌であって、このことが意味する
のは、ここまで議論してきた事柄、すなわち、映画とは夢のパースペクティヴ
の引用で、パースペクティヴがひらく空間の内部において、移動カメラが切り
とったイメージ群が、遠景化(ロング・ショット)や近景化(クローズアップ
・ショット)、焦点移動(トラッキング・ショット)、等々の技法によってモ
ンタージュされ、作品化され、それが観客の心的現象として投射され、感情移
入されて、映画的なものが完成する、これら一連のプロセスが、そっくりその
まま王朝和歌の世界にもあてはまる、ということにほかなりません。
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-56.html
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●連載〈心霊現象の解釈学〉第20回●
入ってはいけない部屋
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/sinrei-20.html
広坂朋信
前回、J・P・サルトル『存在と無』から幽霊屋敷の理論を抜き書きした。サ
ルトルはpossedeというフランス語に「所有されている」のほかに「とり憑か
れている」という意味もあることを活かして、幽霊屋敷とは、かつてその家宅
を所有していた死者についての記憶が物象化したものだとした。
一方で、これはあくまでも近世怪談の場合だが、日本の伝承では幽霊が家屋
・土地に憑依するケースは(皿屋敷伝説の「お菊を幽霊とするか妖怪とするか」
問題は残るものの)、少なくとも文献上は少ない。もっとも、少ないだけで、
無いというわけではない。これも以前紹介した『新選百物語』中の一話「思ひ
もよらぬ塵塚の義士」で「狐屋敷」と呼ばれた廃屋に住み着いていたのは狐で
はなく亡霊だったし、高田衛編著『大坂怪談集』(和泉書院)に収録されてい
る「袴幽霊の話」でも化物屋敷の化物の正体は亡霊だった(この二つの話には
何かの近縁関係があるかもしれない)。しかし、土地・家屋に憑くものは神霊
・精霊・妖怪だと伝えられる場合がほとんどである。
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/sinrei-20.html
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●連載「新・玩物草紙」●
古井由吉の仮名往生試文/別役 実
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/singanbutusousi-46.html
寺田 操
新型コロナウィルスがじわじわとしのびよる2020年2月18日、作家・
古井由吉氏が82歳で死去された。何度目かの『仮名往生伝試文』河出書房新
社/1989・9)を開いた。三月十七日、火曜日、曇、日付を持つ文に目を
とめた。年末から作者は風邪をひいていて、小春日和が二日続いて、また寒く
なったが、風邪気は抜けている。その後に続くのが「疫病流行」についての次
の記述である。
《疫病流行の前年とは、どんな雰囲気のものなのだろう。どんな生き心地の
ものなのか。もちろん、疫病はいきなり始まるものではない。余剰の乏しい時
代ならば、ほとんどかならず、不作凶作が先行するのだろう。飢饉と疫病はや
がて区別もつかなくなる。(略)何年にもわたり、おもむろに始まるのであり、
その前年というものはない。人の暦の段取りを待って起るものではない。》
(いま暫くは人間に)
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/singanbutusousi-46.html
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●Web論考アーカイブ(リンク集)●
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/ronko-archive.html.
2020年度企画として今年度より、ネット上のWeb論考を編集部の判断により、
適宜このサイトにリンクすることを企画いたしました。読者各位のお役にたて
れば幸いです。
いずれ論考数が増えてくれば、テーマ別に再編集する予定です。
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/ronko-archive.html.
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◆哲学系読書会(仮)のご案内
■第10回「哲学系読書会(仮)」
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/dokusyokai.html
(この間の読書会のレジュメをサイトにアップしました)
■課題図書:以下の2点
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(岩波文庫)
野矢茂樹『ウィットゲンシュタイン「論理哲学論考」を読む』
(ちくま学芸文庫)
■報告:山本
■日時:2021年01月14日(木)18時より21時半まで
■会場所:大阪市/北区民ホール・第3会議室(TEL.06-6315-1500)
地図:https://www.osakacommunity.jp/kita/access.html
■世話人:山本
会議室の定員の上限がありますので、参加の意思のある方はなるべく早くご
連絡ください。
■連絡先:窓月書房 e-mail: sougetssyobouアットマークmx5.canvas.ne.jp
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◆ジュンク堂書店難波店トークセッションのご案内
■2020年12月05日(土) 18:00~
『パンデミック下の書店と教室ー考える場所のために』刊行記念トーク
新型コロナウイルスの感染拡大によってあらわになった民主主義の問題、分断
や格差の問題。アメリカ大統領選や大阪都構想住民投票に象徴される「ポピュ
リズム」にのらないで、社会について考えることはできるのか?
小笠原博毅と福嶋聡による往復書簡、エッセイ、対談を収録した『パンデミッ
ク下の書店と教室』の刊行を記念して、著者二人がトークイベントを開催しま
す。
★登壇者
・小笠原博毅(おがさわらひろき) 1968年生まれ。神戸大学大学院国際文化
学研究科教授。ロンドン大学ゴールドスミス校博士課程終了。
・福嶋聡(ふくしまあきら)1959年3月28日生まれ。ジュンク堂書店難波店店
長。京都大学文学部哲学科卒業。
※お客様へのお願い:ご来場の際は、マスク着用をお願い申し上げます。また、
会場に、消毒用アルコール、手袋等を設置いたしますので、是非ご利用下さい
ませ。
☆会 場… 難波店3階カウンター前特設会場。入場無料。
☆受 付… 同店3階カウンター、お電話でも予約承ります。
ジュンク堂書店難波店
大阪市浪速区湊町1丁目2-3 マルイト難波ビル TEL 06-4396-4771
https://honto.jp/store/news/detail_041000047928.html?shgcd=HB300
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◆ご恵贈本ご紹介
『ケアをするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ』
ジョアン・C・トロント著、発行:白澤社 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
ISBN9784768479827
ケアを受けない者はいない。にもかかわらず、ケア活動もケア活動を担う人々
も、長い歴史の中で軽視あるいは無視されてきた。本書は、“ケアに満ちた民
主主義”を訴えてきた米国のフェミニスト政治学者トロントが、「ブラウン民
主主義賞」を受賞した際の講演録を訳出。トロントは、民主主義の定義を「ケ
ア責任の配分に関わるもの」だとし、新たな民主主義の再編が必要であると語
る。あわせて日本のフェミニスト政治学者である訳者が、危機に瀕した日本の
政治状況を分析するとともに、トロントが提示する「フェミニスト的なケアの
民主的倫理」がなぜ必要なのか、それがなぜより善く生きる社会への変革であ
るのかを解説する。
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★本誌は半角70字(全角35字)詰め、固定フォントでお読みください。
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『カルチャー・レヴュー』通巻155号(2020/12/15)
■発 行 所:るな工房/窓月書房
Email:yij00302アットマークnifty.com
http://sogets.o.oo7.jp/koubou.html
■購読登録・解除:http://sogets.o.oo7.jp/touroku.html
■流通協力:「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/(ID 0000015503)
■ Copyright(C), 1998-2020 <転送歓迎>
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第10回「哲学系読書会(仮)」 の誘い
<転送・転載 歓迎>
■第10回「哲学系読書会(仮)」
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/dokusyokai.html
(この間の読書会のレジュメをサイトにアップしました)
■日時:2021年01月14日(木)18時より21時半まで)
■課題図書:以下の2点
★ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(岩波文庫)
ウィトゲンシュタイン(1889-1951)の『論理哲学論考』の最後の言葉「語り
えぬものについては,沈黙せねばならない」は,実に印象的かつ魅力的なフレ
ーズですが,この哲学書を本当の意味で理解するとなると,大変な困難にぶつ
かります.極限にまで凝縮されたその叙述スタイルといい,内容といい,〈天
才〉が書いた本であることを痛感させられます.
野矢先生の翻訳は,日本語として「読める」訳にすることはもちろん,詳しい
訳注および索引も付して,この哲学書の魅力を十二分に味わえるように配慮さ
れています.文庫という小さなサイズの本なので,少しでも読みやすくなるよ
うに,文字の大きさや行数や行間等,版面にも神経を配りました.コンパクト
でありながら充実した本に仕上がっていると思います.
常に持ち歩いて,折にふれて開き,思索にふけるというのもいいかもしれませ
ん.なお,2002年に哲学書房から刊行された野矢先生の『ウィトゲンシュタイ
ン『論理哲学論考』を読む』を合わせて読むと,理解がいっそう深まるかもし
れません.(編集部からのメッセージ)
★野矢茂樹『ウィットゲンシュタイン「論理哲学論考」を読む』(ちくま学芸
文庫)
二〇世紀哲学の方向性を決定づけたウィトゲンシュタイン前期の書『論理哲学
論考』。この衝撃的著作を、哲学界きっての柔軟な語り口で知られる著者が分
かりやすく読み解き、独自の解釈を踏まえて再構築する。ここでは単なる歴史
的価値を超えて、『論考』の生き生きとした声を聴くことができるだろう。
本書は、こう締めくくられる―「語りきれぬことは語り続けねばならない」。
比類なき傑作読本にして、たまらなくスリリングな快著。ウィトゲンシュタイ
ン思想全体の流れの中で『論考』を再評価する新原稿、「『哲学探究』から見
た『論理哲学論考』」を付した増補決定版。(版元紹介文)
■報告:山本
■会場所:大阪市/北区民ホール・第3会議室(TEL.06-6315-1500)
地図:https://www.osakacommunity.jp/kita/access.html
■世話人:山本
会議室の定員の上限がありますので、参加の意思のある方はなるべく早くご
連絡ください。
■連絡先:窓月書房 e-mail: sougetssyobouアットマークmx5.canvas.ne.jp
なお、今後のスケジュールです。
2021年03月11日(木)北区民センター第3会議室
2021年05月13日(木)北区民センター第3会議室
因みに、後期ウィトゲンシュタインの主著『哲学探究』の新訳が11月に、講談
社より刊行されました。
https://honto.jp/netstore/pd-book_30569315.html
『カルチャー・レヴュー』通巻154号
■本誌は<転送歓迎>です。但しその場合は著者・発行所を明記した転送
であること、またそれぞれの著作権・出版権を配慮してください。
■本誌へのご意見・ご感想・催事情報等は「るな工房・窓月書房房」まで
お願いします。
電子メールは、yij00302アットマークnifty.com です。
■メールでの投稿・情報を歓迎します。
<直送版>
●○●----------------------------------------------------------●○●
(創刊1998/10/01)
『カルチャー・レヴュー』通巻154号
(2020/11/20)
発行所:るな工房/窓月書房
[不定期刊]
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◆第9回哲学系読書会(仮)のご案内:
◆日本現象学学会:オンライン・公開シンポジュム他ののご案内
◆ヒルズアカデミー オンラインセミナー
◆ジュンク堂書店難波店トークセッション:『パンデミック下の書店と教室
ー考える場所のために』刊行記念トーク
◆『誰かの理想を生きられはしない とり残された者のためのトランスジェン
ダー史』書評会
◆ご恵贈本ご紹介:詩集『悪い兄さん』(今野和代)
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◆哲学系読書会(仮)のご案内
■第9回「哲学系読書会(仮)」
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/dokusyokai.html
(この間の読書会のレジュメをサイトにアップしました
日時:2020年11月23日(月・祭日18時より21時半まで)
課題図書:B・ラッセル『論理的原子論の哲学』 (ちくま学芸文庫)
二〇世紀初頭、急速な科学進歩の中で構築されたラディカルな存在論、それ
が「論理的原子論」である。この考え方に立てば、世界は原子的事実を最小
単位として、複合的に関係づけられて構成されており、分析によって論理的
原子へと切り分けることができる。ウィトゲンシュタインの前期著作『論理
哲学論考』とともに、言語分析こそが哲学であるという観点を提唱し、分析
哲学の始まりを告げた、現代哲学史上あまりに有名な講義録。記述理論、タ
イプ理論、事実の存在論など、ラッセル哲学のトピックスも平明に紹介され
た基本文献の本邦初訳(版元の紹介文より)。
報告:加藤
会場所:大阪市/北区民ホール・第3会議室(TEL.06-6315-1500)
地図:https://www.osakacommunity.jp/kita/access.html
世話人:山本
会議室の定員の上限がありますので、参加の意思のある方はなるべく早くご
連絡ください。
連絡先:窓月書房 e-mail:sougetssyobou@mx5.canvas.ne.jp
なお、今後のスケジュールです。
2021年01月14日(木)北区民センター第3会議室
2021年03月11日(木)北区民センター第3会議室
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◆日本現象学学会:オンライン・公開シンポジュム他ののご案内
■2020年11月28日(土)
12:20-14:50 【男女共同・若手研究者支援ワークショップ】
(オンライン会場1)
「『身体を引き受ける』を引き受ける
――トランスジェンダー現象学の展開」
オーガナイザー:赤阪辰太郎(大阪大学)
提題者:古怒田望人(大阪大学)
提題者:佐野泰之(立命館大学)
コメンテーター:岩川ありさ(法政大学)
15:00-18:00 【シンポジウム】(オンライン会場1)
「フェミニスト現象学は何をもたらしうるか」
提題者:江原由美子(横浜国立大学)
提題者:小手川正二郎(國學院大學)
提題者:中澤瞳(日本大学)
司会:池田喬(明治大学)
■2020年11月29日(日)
14:20-16:20 【公募ワークショップ】(オンライン会場 1)
フッサール時間論の「現在」
オーガナイザー・指定討論者:三村尚彦(関西大学)
提題者:村田憲郎(東海大学)
提題者:西村正秀(滋賀大学)
非会員の参加費:1000円
申込み方法は、Webサイドへ http://pa-j.jp/
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◆ヒルズアカデミー オンラインセミナー
■2020年12月16日 (水) 14:00-15:30 NEW
対論「時代を解く鍵はMだ」
─三島由紀夫没50年、今我々は何を語るのか─
「セルフポートレート」の手法を使い、幾度となく三島由紀夫に変身してきた
森村泰昌と、哲学者小林康夫が、三島由紀夫という現象、我々に提示された訴
えについて、それぞれの考察を披露し語り合います。
https://www.academyhills.com/seminar/detail/20201216.html
参加費(一般):1500円
■2020年12月13日 (日) 14:00-16:00
科学技術振興機構HITE領域コラボ
「混沌(カオス)を生きる」
第3回 サイボーグと魂のつながり:インド・日本・ギリシアの哲学から考える
機械と身体
「サイボーグ」が到来するような時代において、生命観や死生観も変容しうる
かを問う、哲学セッションです。
https://www.academyhills.com/seminar/detail/20201213.html
参加費:無料
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◆ジュンク堂書店難波店トークセッションのご案内
■2020年12月05日(土) 18:00~
『パンデミック下の書店と教室ー考える場所のために』刊行記念トーク
新型コロナウイルスの感染拡大によってあらわになった民主主義の問題、分断
や格差の問題。アメリカ大統領選や大阪都構想住民投票に象徴される「ポピュ
リズム」にのらないで、社会について考えることはできるのか?
小笠原博毅と福嶋聡による往復書簡、エッセイ、対談を収録した『パンデミッ
ク下の書店と教室』の刊行を記念して、著者二人がトークイベントを開催しま
す。
★登壇者
・小笠原博毅(おがさわらひろき) 1968年生まれ。神戸大学大学院国際文化
学研究科教授。ロンドン大学ゴールドスミス校博士課程終了。
・福嶋聡(ふくしまあきら)1959年3月28日生まれ。ジュンク堂書店難波店店
長。京都大学文学部哲学科卒業。
※お客様へのお願い:ご来場の際は、マスク着用をお願い申し上げます。また、
会場に、消毒用アルコール、手袋等を設置いたしますので、是非ご利用下さい
ませ。
☆会 場… 難波店3階カウンター前特設会場。入場無料。
☆受 付… 同店3階カウンター、お電話でも予約承ります。
ジュンク堂書店難波店
大阪市浪速区湊町1丁目2-3 マルイト難波ビル TEL 06-4396-4771
https://honto.jp/store/news/detail_041000047928.html?shgcd=HB300
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◆『誰かの理想を生きられはしない
とり残された者のためのトランスジェンダー史』書評会
日時◆2020年12月13日(日)14:00〜17:00
場所◆オンライン開催(zoom)
著書◆『誰かの理想を生きられはしない とり残された者のためのトランス
ジェンダー史』(吉野靫、青土社、2020年)
評者◆木下直子氏(社会理論・動態研究所研究員)
石田智恵氏(早稲田大学)
マサキチトセ氏(フリーライター)
参加費◆無料
企画◆鈴木耕太郎(高崎経済大学)
申し込み〆切◆2020年12月3日(木)下記のサイトに
https://form.os7.biz/f/7c367142/
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◆ご恵贈本ご紹介
今野和代『悪い兄さん』(思潮社・刊)
「綯い交ざった慈しみと怒り。願いと悔い。一冊の詩集がかかえる容量をはる
かに超えて生え出てくる、沼からの手のようなドラマの詩集だ。(…)今もっ
てとどまることを知らない無辜の死に詩人の声は嗄れて、思いはいよいよ低く
くぐもってゆく」(金時鐘)。この世の闇を視よ、声を轟かせよ。11年ぶり、
渾身の新詩集。装幀=中島浩、装画=木村タカヒロ
本体2500円+税 A5判並製・130頁 ISBN978-4-7837-3685-1
http://www.shichosha.co.jp/newrelease/item_2434.html
★めったに会わない旧い友人の第三詩集、刊行後に第22回小野十三郎賞受賞!
喜ばしい限りです。
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★本誌は半角70字(全角35字)詰め、固定フォントでお読みください。
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『カルチャー・レヴュー』通巻154号(2020/11/20)
■発 行 所:るな工房/窓月書房
Email:yij00302アットマークnifty.com
http://sogets.o.oo7.jp/koubou.html
■購読登録・解除:http://sogets.o.oo7.jp/touroku.html
■流通協力:「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/(ID 0000015503)
■ Copyright(C), 1998-2020 <転送歓迎>
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第9回「哲学系読書会(仮)」 のご案内
■第9回「哲学系読書会(仮)」
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/dokusyokai.html
この間の読書会のレジュメをサイトにアップしました)
■日時:2020年11月23日(月・祭日18時より21時半まで)
■課題図書:B・ラッセル『論理的原子論の哲学』 (ちくま学芸文庫)
二〇世紀初頭、急速な科学進歩の中で構築されたラディカルな存在論、それ
が「論理的原子論」である。この考え方に立てば、世界は原子的事実を最小
単位として、複合的に関係づけられて構成されており、分析によって論理的
原子へと切り分けることができる。ウィトゲンシュタインの前期著作『論理
哲学論考』とともに、言語分析こそが哲学であるという観点を提唱し、分析
哲学の始まりを告げた、現代哲学史上あまりに有名な講義録。記述理論、タ
イプ理論、事実の存在論など、ラッセル哲学のトピックスも平明に紹介され
た基本文献の本邦初訳(版元の紹介文より)。
■報告:加藤
■会場所:大阪市/北区民ホール・第3会議室(TEL.06-6315-1500)
地図:https://www.osakacommunity.jp/kita/access.html
■世話人:山本
会議室の定員の上限がありますので、参加の意思のある方はなるべく早くご
連絡ください。
■連絡先:窓月書房 e-mail:sougetssyobouアットマークmx5.canvas.ne.jp
なお、今後のスケジュールです。
2021年01月14日(木)北区民センター第3会議室
2021年03月11日(木)北区民センター第3会議室
因みに、後期ウィトゲンシュタインの主著『哲学探究』の新訳が11月に、岩波
書店より刊行されるそうです。
https://honto.jp/netstore/pd-book_30569315.html
Web評論誌『コーラ』41号のご案内
◆Web評論誌『コーラ』41号のご案内(転載歓迎)
★サイトの表紙はこちらです(すぐクリック!)。
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/index.html
●PDF版『La Vue』No.1(1999/12/01)<ペーパー版からの復刻です>
社会改造プログラムとしての投げ銭 松本功
余りの方から割り算されて 加藤正太郎
ドラゴンアッシュは「親離れ」の90年代型モデルある 田中俊英
ヴァジラヤーナの封印について 森ひろし
季刊『La Vue』への誘惑 山本繁樹
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/LA01.pdf
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●連載:哥とクオリア/ペルソナと哥●
第56章 映画/モンタージュ/記憶(その2)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-56.html
第57章 映画/モンタージュ/記憶(その3)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-57.html
中原紀生
■小林秀雄に訊く──心眼と白光
若松英輔氏は『小林秀雄 美しい花』に、「岩に刻まれた意味不明の碑文」
を例に挙げ小林秀雄が、「「本文」というものは、みな碑文的性質を蔵してい
て、見るともなく、読むともなく詠めるという一種の内的視力を要求している
ものだ。」云々と、「読むことの神秘」(321頁)について述べた『本居宣長』
の叙述を踏まえて、次のように書いています。
(Webに続く)http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-56.html
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●連載〈心霊現象の解釈学〉第19回●
お化け屋敷と幽霊屋敷
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/sinrei-19.html
広坂朋信
夏なのだから、気のきいた怖い話でもお届けしたいところだが、今夏いちば
ん怖いものは、コロナウイルス感染再拡大と政府の無策(愚策)だと、話のオ
チはすでにみなさんのご想像の通り。これでは埋め草記事にもならない。
とはいえ、話題が何もないというわけではない。最近ちょっと驚いたことが
あった。自分がツイッターに投稿したつぶやきがバズったのである。とはいえ、
リツイートと引用リツイートが1.6万、いいねの数が7.5万だから、著名人のツ
イートに比べれば微々たるものだが、私のツイッターのフォロワーは228名だ
から、そこから考えるととんでもない数だ。ご近所さんとの井戸端会議の気分
でツイッターを使っていたので、万単位のアクセスには正直言ってびびった。
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/sinrei-19.html
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●連載「新・玩物草紙」●
映画はビデオで/手のレッスン
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/singanbutusousi-45.html
寺田 操
「映画はビデオでそして小さな自分の部屋で」と語るのは斎藤直人『私が愛し
た十二人の美女たち 偏愛的女優論序説』日本図書刊行会/1999・9)、
シネ・エッセイだ。石原吉郎や桶谷秀昭への評論を上梓した硬派の論客・斎藤
直人(1948~2019)をイメージすると心地よく裏切られる。映画は映
画館で観るのが正統なら、ビデオやBSやパソコンなどでの鑑賞は邪道なのだ
ろうが、何度でも再生できる一人シアターの楽しみ方をしているのだ。町には
映画館はあったが、洋画を観るためには電車に揺られて都心まで行かねばなら
なかった。洋画の世界を垣間見るのはTV放映と『スクリーン』などの映画雑
誌。こうした同世代人のある種の共通した体験が「映画はビデオで」の贅沢な
時間となる。
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/singanbutusousi-45.html
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●Web論考アーカイブ(リンク集)●
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/ronko-archive.html.
2020年度企画として今年度より、ネット上のWeb論考を編集部の判断により、
適宜このサイトにリンクすることを企画いたしました。読者各位のお役にたて
れば幸いです。
いずれ論考数が増えてくれば、テーマ別に再編集する予定です。
(Webに続く)
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/ronko-archive.html.
第7回「哲学系読書会(仮)」
■第7回「哲学系読書会(仮)」
■日時:2020年07月16日(木)18時より21時半まで
■報告:山本
■会場:大阪市/北区民ホール・第1会議室(TEL.06-6315-1500)
★今回は「第1会議室」です。
地図:https://www.osakacommunity.jp/kita/access.html
参加希望者は、事前にメールをください。
e-mail:sougetssyobouアットマークmx5.canvas.ne.jp (窓月書房:山本まで)
■課題書:米盛裕二『パーズの記号学』(勁草書房)
本書は、『パース著作集』(勁草書房)の、1巻「現象学」、2巻「記号学」と3巻「形而上学」の主要な論点を解説しています。
中原紀生「<哥とクオリア>第13章 ラカン三体とパース十体(序)」以下の 以下の章がパースの記号学と現象学を援用した刺激的な論考です。
http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/uta-13.html
★閑話休題、以下を孫引きします。ソシュールやデリダの言語学に欠けている論点を示唆しています。
加藤典洋『定本 言語にとって美とはなにかⅠ』の文庫版解説「言葉について」
《たしかに吉本は、言語をコト(表現)という様相で見ようとしたため、言語の モノ(構造)としての問題領域を不問にふした。そのため、たとえばソシュール言語学の達成が従来の「言語名称目録説」(事物の秩序が言語の秩序とは独立に、それに先行して存在し、言葉はその名称にすぎないという言語観)を打破したところにあることに、十分に立ち止まらなかった。その結果、世界の言語学的関心と彼の言語学的達成との関係づけという仕事は放置された。たぶん、ソシュ
ールの言語学を出発地とするデリダの言語観からは、吉本の表出論は、表出作用の中にある主体と言語の切断の契機を等閑にふした音声中心主義的な言語観として、一刀両断のもとに切り捨てられるに違いない。しかし、ソシュールの言語学では逆に、言語のコトとしての方面を不問に付しているため、なぜ共時的な言語の構造(ラング)が時代をふるにつれて人々の言語活動を通じて変化していくかという問いが、解かれない謎として残る。デリダの言語観でも、言語の「意味」は、それがどういう構造をもち、様相を呈しているかは言いえても(たとえばそれはシステムの差異の戯れとして存在する)、それがどこから来るか、それが何なのかは、言い当てられないまま、残るのである。》
★山本の補足:いちおうソシュールは『一般言語学講義』において、言語の変化は「あらゆる意図とは無縁のところで生じる偶然的個別的出来事」との解を用意 しています。この出来事性に無意識の<欲動>をみる見解もあり。